概要
前回の記事はカプセル化と非カプセル化について説明をしました。
今回はTCP/IPモデルについて説明をしていきます。
前回の記事は下記のものになります。
こちらの記事を読んでからの方が理解しやすいと思います。
是非、こちらも読んでみてください。
対象とする読者
- ネットワークの基礎から学びたい人
- 前回の記事を読んだ人
- これからIT業界で仕事をしようと考えている人
- CCNAの資格を取ろうとしている人
TCI/IPモデル
TCI/IPモデルとは現在インターネットで利用されている通信プロトコル群のことで、
TCP/IPはTCP(Transmission Control Protocol)とIP(Internet Protocol)
という2つのプロトコルを中心に複数のプロトコルから構成されます。
OSI参照モデルとTCP/IPモデルを比較
TCP/IPモデルはOSI参照モデルに合わせる形で作られているわけではないため、
各階層を正確に紐付けることは出来ないが、大まかに比較すると下の図1のようになります。
TCP/IPモデルはOSI参照モデルとは違い、図2のように階層が7階層ではなく4階層となっています
流れるデータ
続いてはTCI/IPモデルで流れるデータについて説明します。
まず、簡単に図で表したものが下の図となります。
ここでは、アプリケーション層でHTTP、トランスポート層でTCP、インターネット層でIP、リンク層でイーサネットの各プロトコルを使うことを想定しています。
送信元では、上の層(アプリケーション層)から順番に送信するデータをカプセル化して下の階層に渡していきます
OSI参照モデルと同様に、各階層でその階層に必要なデータをヘッドとして付加していきます。
流れを簡単に説明をすると
1.アプリケーション層でHTTPヘッダ付加してトランポート層に渡す
2.トランスポート層でTCPヘッダを付加してインターネット層に渡す
3.インターネット層でIPヘッダを付加してリンク層に渡す
4.リンク層でイーサネットヘッダとトレーラを付加して、電気信号に変換しケーブル上に流す
といった流れになります。
ここで、トランスポート層でTCPヘッダが付加されたデータをセグメント、
インターネット層でIPヘッダが付加されたデータをパケットまたはIPデータグラム、
リンク層でイーサネットヘッダとトレーラが付加されたデータをフレームと言います。
※トレーラ:誤り検出のための情報(後ろに付加する)
受信側の流れとしては送信側の逆の処理をしていきます。(非カプセル化)
これらの一通りの流れが完了したら送信完了ということにいなります。
最後に
以上となります
今回はTCI/IPモデルの大まかな流れを説明いたしました。
次回は各階層の役割と使われるプロトコルについて説明をしようと思います。
記事は下記のものとなります!