はじめに
この記事は、株式会社スピードリンクジャパン Advent Calendar 2023 の15日目の記事です。
概要
前回の記事はTCP/IPモデルの各階層の役割とプロトコルについて説明をしました。
今回はイーサネットについて説明をしていきます。
前回の記事は下記のものになります。
こちらの記事を読んでからの方が理解しやすいと思います。
是非、こちらも読んでみてください。
対象とする読者
- ネットワークの基礎から学びたい人
- 前回の記事を読んだ人
- これからIT業界で仕事をしようと考えている人
- CCNAの資格を取ろうとしている人
イーサネットの概要
イーサネットは、LANや一部のWANにおいてリンク層で利用されるプロトコルです。
データの形式や物理ケーブルの仕様などを規定しています。
リンク層では、IPパケットにイーサネットヘッダとトレーラを付加してフレームに変換します。
ヘッダには宛先と送信元のMACアドレスなどが含まれていて、トレーラにはフレームの間違えをチェックするための情報が含まれています。
このフレームを電気信号に変換し、ケーブルを介して宛先へ送ります。
送信先では受け取った電気信号をフレームに変換して、フレームからヘッダとトレーラを取り除いたIPパケットをインターネット層に渡します。
イーサネットLANのケーブルと規格
LAN内で機器間を接続するために使用されるケーブルについて説明します。
LANケーブルの種類
ネットワークを構築する場合、環境や利用する機器よって利用するケーブルが異なります。
企業や家庭でLANを構築する場合は、ほとんどツイストペアケーブルを利用します。
ツイストペアケーブルにはノイズに強いシールド付きのSTPとシールドのないUTPがありますが、
日本ではUTPが主流となっています。
ツイストペアケーブルは一般的にLANケーブルと呼ばれています。
下記がケーブルの種類となります。
種類 | 説明 |
---|---|
同軸ケーブル | 伝送用の1本の銅線を絶縁体で囲んだケーブル。LAN以外にもテレビのアンテナ用に使用される |
ツイストペアケーブル | 銅線を2本ずつペアにして合わせたケーブル。2体4線式、4体8線式などがある。STPとUTPがありLAMに使用される |
光ファイバーケーブル | 石英などで作られたコアという芯をクラットが同心円状に覆う構造で、光信号を反射させて利用するケーブル。FTTx、ギガビットイーサネットなどの光通信に使用される |
LANケーブルのピンの割り当て
LANケーブルのコネクタにある電極1つ1つをピンと呼び、4体8線式のLANケーブルの場合、1ピンから8ピンまでで構成されます。
LANケーブルには2種類あり、ストレートケーブルとクロスケーブルがあります。
この2つにはピンの並びに違いがあります。
ストレートケーブル
ケーブル内で8本の銅線がストレートに配線されているため、ケーブルの両端でピンが同じ並びになっている。
クロスケーブル
ケーブル内で8本の銅線の一部がクロスして配線されているため、ケーブルの両端でピンが異なる並びになっている。
最後に
以上となります。
今回はイーサネットについて簡単に説明しました。
今回は記事が長くなってしまうので、次回今回の内容の続きを説明しようと思います。