VBA_ワークシート範囲のクラス化

次のような入力フォームや指定様式のようなワークシートがあったとします。入出力する箇所が点在しており、コ－ディングする際にセル番号の確認が煩雑になる場合がありますが、あらかじめ処理に必要なセル範囲をクラス化すれば都度確認が不要になります。

1.クラスモジュールを追加します。
2.クラスモジュールの名前をプロパティで変更します。ここでは「CommonWorksheetRange」とします。
3.クラスモジュール_CommonWorksheetRangeをコーディングします。

クラスモジュール_CommonWorksheetRange

Property Get 印刷シート_住所() As Range
    Set 印刷シート_住所 = Worksheets("印刷シート").Cells(2, 3)
End Property
Property Get 印刷シート_氏名() As Range
    Set 印刷シート_氏名 = Worksheets("印刷シート").Cells(4, 3)
End Property
Property Get 印刷シート_電話番号() As Range
    Set 印刷シート_電話番号 = Worksheets("印刷シート").Cells(7, 3)
End Property

4.使いたいモジュールの宣言セクションで宣言すると、インテリセンスにより自動メンバ表示が使えます。

5.使用例

標準モジュール_Module1

Public wsRng As New CommonWorksheetRange

Sub テスト()
    wsRng.印刷シート_氏名.ClearContents
    wsRng.印刷シート_住所.ClearContents
    wsRng.印刷シート_電話番号.ClearContents
End Sub

クラスモジュール_CommonWorksheetRange

Property Get 印刷シート() As Range
    With Worksheets("印刷シート")
        Set 印刷シート = Range(.Cells(2, 3), Cells(4, 3), Cells(7, 3))
    End With
End Property

標準モジュール_Module1

Public wsRng As New CommonWorksheetRange

Sub テスト2()
    wsRng.印刷シート.ClearContents
End Sub