簡単に結論から
画像プレビュー用パッケージとターミナルエディタの互換性がない可能性があります。
そのため、ターミナルまたはパッケージを互換性があるモノへ変更することで解消します。例えばわたしが使用しているターミナルのAlacrittyでは、ueberzugppパッケージが対応していたため、そちらに変更することで表示されるようになりました。
パッケージの例や、その設定方法はGithub上のWikiにあるImage Previewsから確認できます。
はじめに
この記事は、VIライクなコンソールファイルマネージャーであるrangerで画像プレビューが表示されない問題の解決策を紹介します。
環境
- Alacritty: Version 0.12.3
- ranger: ranger 1.9.3
不具合の内容
.config/ranger/rc.conf
ファイルを編集し、以下の行を追加します。
set preview_images true
画像の描画機能付きのw3mをインストールします。今回わたしはArch Linuxを使用しているため、w3m
パッケージをpacman
コマンドでインストールしました。
$ sudo pacman -S w3m
rangerを再起動し、あらかじめ保存しておいた画像ファイルまで移動するも、画像プレビューが表示されませんでした。
rangerを閉じると、ターミナル上に以下のようなメッセージが表示されていました。
$ ranger
xdg-open: unexpected option '--'
Try 'xdg-open --help' for more information.
不具合の原因
画像プレビューが表示されない原因は、インストールしたw3mパッケージがターミナルエミュレーターのAlacrittyに対応していないためでした。
以下は、Image Previewsからの引用です。
Get a compatible terminal. Terminals that are known to work are rxvt-unicode, xterm and st (at least since st 0.6, besides if it doesn't work under st, you maybe use ueberzug).
w3mパッケージはxtermなどのターミナルと互換性があるそうなのですが、今回わたしが使用しているAlacrittyとは互換性がなかったようです。
解決策
互換性がなかったということで、ターミナルエミュレータかパッケージのどちらかを変更することで、画像プレビューが表示されるようになります。
今回はueberzugpp
パッケージに変更することで対応しました。
このパッケージはArch Linuxの場合、AURからインストールできます。
パッケージをインストール後、~/.config/ranger/rc.conf
ファイルを以下のように編集します。
set preview_images true
set preview_images_method ueberzug
rangerを再起動後、画像ファイルまで移動することでプレビューが表示されるようになりました。
参考