VPCのネットワーク設計やCIDRの算出は、結構面倒臭いものです。そこで、割と汎用的な設計を行える設計書を、Googleスプレッドのテンプレートとして作成しました。
説明
このテンプレートでは、Amazon VPCのVPCウィザードの「シナリオ2:パブリックサブネットとプライベートサブネットを持つ VPC(NAT)」で出来上がるネットワークに対して、アベイラビリティゾーンを2つ用意するよう変更した状態のネットワークの各種CIDRが計算で出るようになっています。
出力例
カテゴリ | 項目 | CIDR |
---|---|---|
VPC | CIDR | 10.9.0.0/16 |
a-zone | a-zone1 CIDR | 10.9.32.0/19 |
a-zone2 CIDR | 10.9.64.0/19 | |
subnet | a-zone1 subnet-1 CIDR | 10.9.36.0/22 |
a-zone1 subnet-2 CIDR | 10.9.40.0/22 | |
a-zone2 subnet-1 CIDR | 10.9.68.0/22 | |
a-zone2 subnet-2 CIDR | 10.9.72.0/22 |
使い方
以下のURLを開くと、テンプレートが開きます。
https://drive.google.com/previewtemplate?id=1en6M-JojAwII8MoiTtXPiN4bnBYlf51AgLnct1wuTg0&mode=public
「このテンプレートを使う」というボタンをクリックすると、自身のGoogle ドキュメントとして新規スプレッドが作成されます。
入力エリアの色の付いている場所に各種情報を入力すると、出力エリアにVPCの設定に必要なCIDRが表示されます。
設定項目
"値"列は、二進数で0か1かを各列に設定してください。
"説明"列には、自由表記で説明を記載していください。
各設定項目は以下の内容で入力してください。
項目 | 説明 | 最大数 |
---|---|---|
app | アプリごとのID | 32アプリまで |
env | 本番、ステージング、開発などの環境 | 8環境まで |
a-zone | アベイラビリティゾーン | 8つまで |
subnet | サブネット。シナリオに倣いpublicとprivateを用意 | 8つまで |
拡張方法
アベイラビリティゾーンやサブネットの種類を増やしたい時には、シートの下の方にある作業エリアを編集した上で、その結果を出力エリアに追加してください。
ライセンス
中垣健志 作『VPCネットワーク設計』はクリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 国際 ライセンスで提供されています。