Pythonを勉強していて「文法は一通りわかったけど、次に何をすればいいのか分からない」と感じたことはありませんか?
そんなときにおすすめしたいのが、AtCoderという競技プログラミングサイトです。
「え、競技プログラミング?ハードル高そう…」と思うかもしれませんが、実はAtCoderは、Pythonの練習教材としても非常に優れています。
理由はシンプルです:
- 小さな問題単位で練習できる
- 自動で答え合わせしてくれる
- 実行時間やメモリ制限があるので、効率的な書き方を意識できる
- 入力・出力、条件分岐、ループ、配列など、基本構文の実践的な使い方が自然と身につく
何より、「動くコードを書く → 実行する → 結果が返る → うまくいった!」というフィードバックループが楽しく、自然と継続できます。
AtCoderとは
AtCoder(アットコーダー)は、プログラミング問題を解くためのオンラインジャッジサイトです。日本発のサービスで、競技プログラミングの大会も定期的に開催されています。
特徴は以下の通りです:
- 毎週末に定期コンテスト(ABCなど)が開催されている
- 過去問が豊富で、いつでも挑戦できる
- Pythonを含む複数のプログラミング言語に対応
- 問題を提出すると、その場で自動採点される(AC/WAなど)
AtCoderは“競技プログラミング”の場として知られていますが、実はプログラミング初心者にとっても非常に良い練習環境です。
どのようにAtCoderを教材として使うか
ステップ①:APG4b Pythonで一通りの文法を実践的に学ぶ
AtCoderには「APG4b(Aizu Programming Guide for Beginners)」という、Pythonを使って基本文法を実践的に学べる教材が用意されています。
この教材の特徴:
- 実際にコードを入力して、実行・提出ができる
- 1問ごとにテーマが分かれていて、文法の理解を深めやすい
-
print()
、リスト、条件分岐、ループなど、AtCoderでよく使う構文に特化している
AtCoderの問題に取り組む前に、このAPG4bで手を動かしておくと、「読むだけの学習」から「書ける学習」への橋渡しがスムーズにできます。
特に以下のようなセクションは、初心者にとって非常に役立ちます:
- EX3: 整数と文字列
- EX6: if文と条件分岐
- EX7: for文
- EX11: リストの操作
このあたりを一通りやってからABCの過去問に進むのがオススメです。
ステップ②:AtCoderに登録し、過去問にチャレンジする
まずは AtCoder に登録しましょう。登録は無料で、すぐに問題を解き始めることができます。
初心者におすすめなのは、ABC(AtCoder Beginner Contest)の過去問です。
特に次のような問題から始めると、無理なく実力を伸ばせます:
- ABC081A – Placing Marbles
- ABC086A – Product
- ABC083B – Some Sums
これらは入力と出力の練習にちょうど良く、短いコードで解けるので達成感も得やすいです。
ステップ③:提出して、即時フィードバックをもらう
コードが書けたら「提出」ボタンを押すと、即座に「AC(正解)」や「WA(不正解)」などの判定が返ってきます。
これは、普通の学習教材にはない大きなメリットです。
- 成功すれば自信になる
- 失敗してもテストケースのおかげで改善点が分かる
学習効率が非常に高く、モチベーションも維持しやすいです。
おわりに
Pythonの文法を一通り学んだあと、「次は何をすればいいんだろう?」という壁にぶつかる人は少なくありません。そんなとき、AtCoderはまさに“実践の場”としてぴったりの教材になります。
- 文法の復習になる
- 自動採点でフィードバックが得られる
- シンプルな問題から段階的にレベルアップできる
特に「APG4b」から始めて、ABCの過去問を少しずつ解いていけば、自然とPythonの書き方や考え方が身についていきます。
「競プロだから難しそう」と思わずに、まずは1問だけでもチャレンジしてみてください。**“コードを書いて動かす楽しさ”**を実感できるはずです。
ここまで読んでいただきありがとうございました!