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DX推進という言葉が乱雑してるので解説してやる。

どうもこんにちは。
過激な言葉をタイトルにしてすみませんでした。

昨今ではDX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉が独り歩きをして頭を抱えてる担当者の方が非常に多いと思っています。
そこで、それはただのIT化/DXなのかという観点に基づいて お話をしていければと思ってます。

DXって何?言葉の定義のおさらい

DXはデジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation)の略になりますが、この言葉があまりにもカッコよすぎて分からないイメージの人は多いと思います。

DXはXというクロスするという言葉がある通り、ITがそれぞれの部門やステークホルダーを横断して、組織全体の業務プロセスをITが担うという意味もあります。
その前提で話をしていきますので、あしからず。。

(無論企業によってDXの定義は様々ですし、それを否定するつもりはありません。ただし本当にその施策が組織にとって効果的であるかどうかは一度検討した方が良いのでは?と思いこの記事を書かせて頂きました。)

何故日本ではDX化が進んでいないの?

DX化が他の国に比べて遅れていると報道されることが多々あるかと思います。
理由は下記の通りです。

日本はマクロ視点で見ると既にIT化が浸透している。

IPA「ソフトウェア開発分析データ集2020」の13ページの資料によると大半が古い言語を占めております。

資料から抜粋したデータです。小数点を細かくしたのとソートを掛けております。
PJT別プログラミング言語.PNG

流行した時期等もありますが未だにCOBOLが2位に入るのは恐らく官公庁向けのシステムなどが中心に来るので、
1990年代を境にJavaに乗り換えた or 新規開発が進んだのではないでしょうか。

ただしその後のバブル崩壊・リーマンショックでIT化が停滞したというのが私の見解です。

アメリカのような資金調達が難しい

何かを作るのにはお金が必要です。そこで共に1980年代に先進国であった日米を比較してみました。
日米の資金調達の違いについて投資額の比率に大きな違いがあるのではないかと感じております。
https://logmi.jp/business/articles/158019
絶対的な金額が少ない理由としては前述した通り日本は既にIT化が進んでいた為と
その後の不景気により資金調達が困難になり、思い切ったIT投資が出来なかったのではないかと推察します。

中国や韓国のような後発的に先進国になった際は日米モデルが確立しているため

更にお隣の中国や韓国はどうでしょうか?
この二か国は資金調達の面は勿論ですが、何をIT化したら効率が良い/悪い。ITの横断化はどこまでやればいいのか?等の前例が日米がモデルケースとして複数あります。
そのため中韓の成長が目まぐるしいのは日米の前例からによるシステムスコープが定義しやすいというのもあるかもしれません。

ITで日本が儲かった前例モデルが少ない

日本が経済成長出来たのは所説ありますが、金融・家電・自動車等の産業なのでデジタイゼーションの分野が中心なのではないかと思ってます。
(アメリカはこの時期にIBMが時価総額ランキングに含まれています)
https://startup-db.com/magazine/category/research/marketcap-global

後発してサービス業や観光業、医療や飲食等も上場を果たしますが
「IT化で儲かった」という例が少ないので 今の組織のビジネスモデルをどうより成長させるか? という点に答えが出にくい印象を受けます。

RPAはDXの推進のカギとなるか?

結論からいいます。なりません。
というと語弊が生まれそうなので先に言っておきますが、目的と手段をはき違えたらいけません。
例えば

Question
弊社にこんな課題があるよね。せや!RPAを導入すれば自動化出来ていいやんけ。

Answer
自動化という点ではメリットになりますが、どこからどこまでを定義しなければそれはただのIT化/自動化です。

IT化に関しては後述します。

IT化って何?

IT化(デジタイゼーション、デジタライゼーション)とDXの違いについては下記のような見解であるワタクシです。

DXの前に知って欲しい言葉

この辺は言葉が曖昧なので、システムスコープについてお話できたらと。

デジタイゼーション

デジタイゼーションとはとある業務をデジタル化するようなイメージです。
スーパーでいうバーコードレジに近いイメージ。
スライド2.PNG

デジタライゼーション

デジタライゼーションはデジタイゼーションされたものを連携するような形です。
レジの売上データを集計して、本部のExcelに入力されるような形。
スライド3.PNG

DX

デジタイゼーションを通じて、デジタル化における企業の事業変化という言葉が最も適切です。
もっとデジタル化出来る所はありますが、あくまでイメージしやすいように一例。
ワンストップでデジタルを行うよ。というのが最も手軽なDXかもしれませんね。
スライド4.PNG

まとめ

IT化というのはあくまで上記のデジタイゼーション、デジタライゼーションの2つだと思います。
サービスとサービスの連携、これは既に実現されていますが、
組織変革やワンストップでのサービスというのは前例が少ないので踏み込めない企業が多いのかもしれませんね。
課題解決の為にRPA/AIを使うというのはあくまで「RPA/AIを使ったIT化である」という事です。目的がどこにあるのか?という事を観点にまず考えなければ駄目です。

個人的に思うDXとは

エンジニアというのは基本的にプロジェクトに張り付いて業務をすることが大半なので、この言葉に違和感を感じてるのが多いのでは?というのが印象です。
ただ、この辺りの 「最終的にどうなるのが正解なのか?」「その絵図がどうユーザーに利益をもたらすのか?」 という点を語られなければ、ただの複数のIT化に過ぎません。

なのでDXを担う際には社内の体制化、例えば。

  • 経営層が中心となって、DXを推進する
  • 経営層にその知識がなければ統括エンジニアが音頭を取り、経営層が変革のやり方を積極的に取り入れる
  • 財務状況などを照らし合わせて、スケジューリングや優先順位を決め監督を行う

まずはココが出来ていない限り、DXの推進は難しいのだろうと思います。
全ての業種に関わらず全ての企業のDXは必ずあるハズです。
まずは業務の棚卸しを行った上でプロジェクトの細分化をし投資額に合わせたプロジェクト開始が行えればと感じております。

そんな私も小規模でありますがDX推進を行った経歴もありますので、
ご興味がありましたらぜひ弊社のメールフォームからQiitaの記事を見た旨を添えてお問い合わせくださいますと助かります!

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