GAS (Google Apps Script) について何も知らなかった私が簡単な開発を通してポイントだな、詰まったなという点を雑多に上げさせていただきます
1. 実行に際して制限がある (2024/10/16 確認時点)
以下のあたりが GAS に関して主な制限事項かと思いますので列挙
(漏れがあったら申し訳ございません)
機能 | 無料版 | 有料版 | 補足など | |
---|---|---|---|---|
スプレッドシートの作成 | 250ファイル/日 | 3200ファイル/日 | GAS に関係なくそもそもスプレッドシートの作成個数に制限有り | |
★ | トリガーの合計実行時間 | 90分/日 | 6時間/日 | 時間指定、ファイルを開いた時点などをトリガーに設定できる 利便性が高いからこそ乱用しないように項目は注意が必要に思う |
★ | トリガー | 20 / スクリプト | 20 / スクリプト | 同上。 トリガーを手動で管理している場合には気づけるかもしれないが、自動でトリガー設定している場合には実行済みのトリガーの削除をしないとこの制限事項に引っかかる恐れがある |
★ | Apps Script プロジェクト | 50件/日 | 50件/日 | GAS 自体もプロジェクト数に制限がある |
★ | スクリプトランタイム | 6分/実行 | 6分/実行 | 有料無料に違いなし 大規模であれば注意 |
★ | カスタム関数ランタイム | 30秒/実行 | 30秒/実行 | 同上 |
1 日あたりのメール受信者 | 100人/日 | 1500人/日 | GAS の実装でメール送信可能なため | |
メール本文のサイズ | 200KB/メッセージ | 400KB/メッセージ | 同上 |
2. アクセス権限まわりはちゃんと確認する必要がある
- こちらの記事のような承認作業が対象の GAS の実行時に表示されます
- デプロイした GAS の Web アプリも例外でなく他の人に使ってもらう際にはこの点を伝えておく必要がある
スプレッドシート自体のアクセス権限にも注意
- スプレッドシート自体の共有権限も適切に変更しておかないと、スクリプトでスプレッドシートが参照できずエラーになるので注意が必要
- 「何かシートを参照して値を書き加えたい」など定番な処理には対応が必須
3. <base target="_top">
は必須
<base target="_top">
という記述が HTML ファイルの <head>
内に必須
- デベロッパツールで要素を確認してみると一目瞭然なのですが自分の構築した画面はあらゆるフレームの中の一つとして表示されているようでこの記述が必須となっている
-
<base target="_top">
で画面いっぱいに表示されるようになる - この記述が無いと画面上に表示されない
-
4. 自動保存が無いのでこまめに保存が大事
- 自動保存機能がないため手動でのソースコードの保存が必要
- ローカルで環境構築すれば解決する
- 自分も保存し忘れてデプロイ内容に反映されないなどで余計な手間がかかったりしてしまったので注意
参考資料など