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[Rails]RSpecでテストを行う準備(FactoryBot使用)

Last updated at Posted at 2021-07-17

今回の記事ではRSpecでテストコードを記述していく前に、いろいろと準備をしていきます。

RSpecに関する他の記事はこちら
[Rails]RSpecでモデルのテスト(FactoryBot使用)
[Rails]RSpecでよく使うマッチャー10選

開発環境

ruby 2.6.3
Rails 5.2.6

前提

  • FactoryBot使用
  • Faker使用
  • capybara使用

先にGemの説明を軽くしてから、実際にインストールして準備していきます。

RSpecとは

Railsにおいて、とてもメジャーなテストフレームワークです。
Gemで導入ができて、コードが読みやすく、ドキュメントも豊富。

Railsで開発を行う現場でもRSpecを使用しているところが多いそうです。

FactoryBotとは

テストデータの作成をサポートしてくれるGemです。

あらかじめ、テストデータを作っておいて、そのテストデータを使ってテストを実行できるので、テストコードを書く際にいちいちデータを作らなくてもFactoryBotを呼び出すだけで、データが使えるので、コードが簡素になります。

FactoryBotを使用するにはspec/factories/モデル名.rbといった形でファイルを作成し、その中でテストデータを定義します。

postの場合
FactoryBot.define do
  factory :post do
    title { Faker::Lorem.characters(number:5) }
    body { Faker::Lorem.characters(number:20) }
  end
end

これで、postモデルの
titleカラムが5文字のランダム文字列
bodyカラムが20文字のランダム文字列
のデータができました
(Fakerは次に説明します)

カラム名{ 値 }の形で定義します。

で、このデータをFactoryBot.build(:モデル名)の形で記述すると、対象モデルのデータを呼び出せます。

Fakerとは

先ほどちらっと出てきたFakerはなにかというと、
テスト用のダミーデータを用意してくれるGemです。

# 5文字のランダム文字列
Faker::Lorem.characters(number:5)
# 20文字のランダム文字列
Faker::Lorem.characters(number:20)

こんな感じでダミーデータを作ることができます。

1つずつ見ていくと

Faker::  Fakerを使用する時の宣言
Lorem  ダミーテキストタイプを指定
characters  文字列を作成
number  生成文字数の指定

という構成になっています。

Fakerは使う機会が多いので、覚えておきましょう。

capybaraとは

テストを実行する際に実際にアプリケーションを操作しているかのようなテストが実行できます。

たとえば
①投稿ページに遷移
②フォームにhogeを入力
③送信ボタンを押す
④送信した後のリダイレクト先が一覧ページである

こんな感じで実際の流れを想定したテストが実行できます。

Gemfileの編集

軽くGemについての説明が終わったので、Gemを追加していきます。

Gemfileのgroup :test do ~ end部分のデフォルトの記述を削除して下記記述に変更してください。

Gemfile
:
group :test do
  # 中身変更
  gem 'capybara'
  gem 'rspec-rails'
  gem "factory_bot_rails"
  gem 'faker'
end
:

変更できたらbundle installを行ってください

$bundle install

RSpecの設定

RSpecを使用するために必要なフォルダやファイルをインストールします。

$rails g rspec:install

これでRSpecを使う準備ができました。

FactoryBotにテストデータを定義

準備編の最後に、FactoryBotにテストデータを定義していきます。
テストデータの定義はご自身のモデル名、カラム名に置き換えて考えてみてください。

手順

①specフォルダにfactoriesフォルダを作成
②対象モデルのファイルを作成
③テストデータの定義を記述
④あとあとのために設定

①specフォルダにfactoriesフォルダを作成

RSpecを使う準備はできているのですが、FactoryBot用のファイルがないので、
specフォルダ配下にfactoriesフォルダを作成してください。

②対象モデルのファイルを作成

次に、ご自身のアプリで使用しているモデルごとのファイルをspec/actories配下に作成してください。

今回は、
user.rb
post.rb
like.rb
comment.rb
contact.rb
を作成します。

③テストデータの定義を記述

各モデルのファイルができたら、各モデルごとにテストデータを定義していきます。

注意点としては文字数のところで、バリデーションにかからないように定義してください。

email { Faker::Internet.email }で実際のメールアドレスの形でデータを作成できます。(test@example.comみたいな感じ)

association モデル名でアソシエーションも指定できます。
あとあとコントローラーのテストのときにアソシエーションしてると便利なので、つけておいてください。
以下記事参照
FactoryBotのassociationとは

では一気に定義したコードをのせていきます!

spec/user.rb
FactoryBot.define do
  factory :user do
    name { Faker::Lorem.characters(number: 5) }
    # 実際のemailアドレスの形を指定
    email { Faker::Internet.email }
    password { Faker::Lorem.characters(number: 10) }
  end
end
spec/post.rb
FactoryBot.define do
  factory :post do
    # userモデルアソシエーション
    association :user
    image_id { Faker::Lorem.characters(number: 10) }
    content { Faker::Lorem.characters(number: 10) }
  end
end
spec/like.rb
FactoryBot.define do
  factory :like do
    association :user
    association :post
  end
end
spec/comment.rb
FactoryBot.define do
  factory :comment do
    # アソシエーションを定義
    association :post
    association :user
    comment { Faker::Lorem.characters(number: 10) }
  end
end
spec/contact.rb
FactoryBot.define do
  factory :contact do
    name { Faker::Lorem.characters(number: 5) }
    email { Faker::Internet.email }
    content { Faker::Lorem.characters(number: 30) }
  end
end

これでFactoryBotを使ったテストデータを定義できました。
この作ったテストデータを呼び出して、テストを行っていきます。

④あとあとのために設定

あとあとのコントローラーテスト時にletを使用したときに、FactoryBotが使用できるように設定しておきます。

spec/rails_helper.rbの1番下のendの手前に以下を記述してください。

spec/rails_helper.rb
:
  # letを使用したときに、FactoryBotが使用できるように設定
  config.include FactoryBot::Syntax::Methods
# endより上
end

以上でRSpecでテストを行う前の準備が完了です!

まとめ

RSpecの準備は

  • Gemfileの編集
  • RSpecインストール

FactoryBotにテストデータを定義する手順は

①specフォルダにfactoriesフォルダを作成
②対象モデルのファイルを作成
③テストデータの定義を記述
④あとあとのために設定

今回の記事でRSpecでテストをする準備が完了したので、他記事で実際にテストコードを書いていきます。
RSpecに関する他の記事はこちら
[Rails]RSpecでモデルのテスト(FactoryBot使用)
[Rails]RSpecでよく使うマッチャー10選

はじめてRSpecを使う方、ひさびさにRSpecを使う方の参考になれば幸いです。

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