UITableViewCellのstyle:value2の列幅を変更する方法

はじめに

UITableViewCellのstyleにvalue2を指定すると、1行のセルの左側にtextLabel(右寄せ)、右側にdetailTextLabel(左寄せ)が配置され、この2つの列幅は自動調整されるらしいが、明らかにtextLabelの列幅の方が狭い。
作成中のアプリでtextLabelの文字が小さくなってしまう/文字が途中で切れるため、textLabelの列幅を少し広くしたいと色々調べた結果、UITableViewCellのlayoutSubviewsメソッドで変更できることが分かった。
備忘録として以下に概要をまとめる。

環境は以下の通り

• Xcode ： 10.1
• Swift ： 4.2.1
• iOS ： 11.1
• Simulator ： iPhone 8 - 12.1

UITableViewCell.CellStyle.value2

UITableViewCellのstyleにvalue2を指定すると、次のスクショのように、(左側の青字)textLabelと(右側の黒字)detailTextLabelが配置される。Appleの公式資料による説明はこちら。
（下のスクショでは、textLabelとdetailTextLabelの文字サイズを、どちらもシステムフォントの16ポイントに設定している）

列幅の変更方法

上の例では、左側のtextLabelの列幅を広くする必要性を感じないが、列幅を変更する場合は、UITableViewCellのlayoutSubviews()をoverrideして変更する。

textLabelの幅を40pixel広くする例

class UITableViewCellEx: UITableViewCell {
    override func layoutSubviews() {
        super.layoutSubviews()
    
        let plusWidth: CGFloat = 40.0
        
        let textLabelFrame = self.textLabel!.frame
        let textLabelWidth = textLabelFrame.size.width + plusWidth
        let textLabelSize = CGSize(width: textLabelWidth, height: textLabelFrame.size.height)
        self.textLabel!.frame = CGRect(origin: textLabelFrame.origin, size: textLabelSize)

        let detailTextLabelFrame = self.detailTextLabel!.frame
        let detailTextLabelX = detailTextLabelFrame.origin.x + plusWidth
        let detailTextLabelWidth = self.frame.size.width - detailTextLabelX
        let detailTextLabelOrigin = CGPoint(x: detailTextLabelX, y: detailTextLabelFrame.origin.y)
        let detailTextLabelSize = CGSize(width: detailTextLabelWidth, height: detailTextLabelFrame.size.height)
        self.detailTextLabel!.frame = CGRect(origin: detailTextLabelOrigin, size: detailTextLabelSize)
    }
}

上のコードのように、textLabelのwidthに40を加えた分、detailTextLabelの開始位置xにも40を加えて左にずらしている。またdetailTextLabelのwidthから40を引く必要があるが、このwidthは実際にセットした文字列の表示長となっているため、cell自身のwidthから開始位置のxを引くことで、残り幅の全部としている。もしセルの右側にアクセサリを配置している場合は、その幅を考慮する必要がある。

結果、下のスクショのように全体が右に(40pixel)ずれたのが分かる。

**NSSting.size(withAttributes:)**メソッドを使えば、もっときめ細かいサイズ調整ができると思われる。

以上