はじめに
この記事はタイトルに「その2」とあるように、前記事からの派生である。
我が家に2012年より稼働しているWindowsのPCがある。必要なデータをバックアップしてからクリーンインストール、前記事の方法でユーザフォルダをDドライブに移すことにした。しかし、下記のエラーとなり上手くいかない。前記事でセットアップしたPCから同ファイルをコピーしてみたが、現象は同じ。
結局、この方法は諦めて、今回の「その2」の方法を選択した次第である。折角なので、この方法もここに記録しておく。
方法.1
次にトライしたのが、前記事で触れた「Relocating Users folder on an existing Windows installation」である。しかし、手持ちのWindows PEのUSBには、"x:\source\install.win"が無く、ここで説明されている手順通りに実施できないことが分かり断念(また、WinPEの作成にも時間を要しそうだったので)。
方法.2
こちらの「Move the Users folder in Windows 10, Windows 8 and Windows 7」にある、別ドライブへリンクを張る方法。普通にインストール後にジャンクションリンク(C:\Users → D:\Users)によって、実質の保存先をDドライブとする内容。しかし、再起動後、プロファイルが読み込めないというエラーとなり、Windowsにログインできない。
どうも最新のWindows10(今回はversion 2004)は、このリンク方式は使えないらしい。
(そもそもこのサイトの手順6で説明しているmklinkコマンドのオペランドがまるっきり逆なことに注意)
方法.3
他に手が無いかネットをググったところ「Windows 10でUsersフォルダを別ドライブへ移動する方法」を見つけた。しかも日本の方が書いた日本語のサイト。内容は前記事で書いたクリーンインストールの途中で打ったSysPrepコマンドを、一旦インストールが終わった後で打つ方法で、やること自体は丸っきり同じ。
最初のクリーンインストールではダミーのローカルアカウントを指定することと、Wifi/LANに接続せず完全にスタンドアローンで設定すること。
前記事より、むしろこの方法の方がPC初心者にも分かり易い。
手順を示しておく。
step.0 クリーンインストール
普通にクリーンインストールを完了させる。ただし、ここで指定するユーザー(アカウント)はローカルアカウントのダミーとする。(最終的にこのダミーアカウントは削除する)
step.1 無人応答ファイルの作成〜SysPrepコマンドを打つ
前記事の「3.3 無人応答ファイル(unattended answer file)の作成」から「3.4 SysPrepコマンドを打つ」を実施。
step.2 インストールの再開
SysPrepコマンドを投入すると、Dドライブへのコピーが完了後にリブートされインストールが再開される。ここでは本来のユーザー(アカウント)を指定する。
一通りの設定作業が完了すれば、ユーザフォルダのDドライブ移行は完了。
step.3 ダミーアカウントを削除
Windowsにログイン後、先のダミーアカウントを削除する。
以上で作業は完了。
最後に
上記方法で、使い込んだWindows10のユーザフォルダも移すことができるが、C:\Users全体をDドライブにコピーする時間がかかるので覚悟が必要。(容量次第だが数時間かかる)
以上