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CH552P を使いたい

Last updated at Posted at 2024-03-21

はじめに

以前、↓こちらの記事で CH552マイコンを紹介した。そのときは、ピッチ変換基板に実装済みの CH552Pを使用した。

CH552は、4種類のパッケージ形状がラインナップされており、用途により使い分けができる。

ch552_package.png CH552 Datasheetから引用

諸元 \ チップ CH552T CH552G CH552P CH552E
パッケージ TSSOP-20 SOP-16 QFN-16 MSOP-10
ボディサイズ ($mm$)
(リード線を含まず)
6.5×4.4 10.0×3.9 3.0×3.0 3.0×3.0
面積 ($mm^2$) 28.6 39.0 9.0 9.0
ピン数(リード数) 20 16 16 10
リードピッチ 0.65 1.27 0.5 0.5
ピン数当たりの面積 1.43 2.44 0.56 0.9

この中で、CH552Pは、16ピンでありながらピン数当たりの面積が最小のパッケージである。

このチップを で使いたいと思い、以下の基板を設計した。

プリント基板

PCのUSB-Aポートに直接挿す形状とした。部品はすべて表面に実装。

表面に、CH552P、パスコン、DFUのプルアップ抵抗とパッド(ショートさせるとDFUモード)、および RGB-LEDを配置し、裏面には、電源系とシリアルポートのパッドを配置。

サイズ W 29.0mm x H 12.0mm
ch552p_front.png
ch552p_back.png
R1
C1 / C2
RGB
(nak435
10KΩ
0.1μF ×2
WS2812C-2020(P1.0に接続、オプション)
静電容量検出パッド、P1.1に接続)

比較のために1円硬貨を並べてみた。それにしても、0.5ミリピッチのハンダ付は毎回シビレる。

IMG_3102.png

なお、CH552Pは、アリエクにある WCHオフィシャルショップ にて、20個セットで 1,953円(送料無料)で購入した。1個当たり98円。

比べてみた

この手の基板として有名な Digispark ATtiny85 と比べると、部品点数に圧倒的な差がある。今回は「VBUSのフューズと電源レギュレータを実装していない」とはいえ、CH552がネイティブにUSBをサポートしていることが主な要因。さすが USBマイコンと唱うだけのメリットはある。

digispark.png

用途

まずは、スリープブロッカー(マウスジグラー)のコードを書いて使うことにした。また、CH552が持つ静電容量検出機能を使って、指を近付けている間、RGB をランダムに光らせるようにしてみた。
静電容量検出の閾値の設定は微妙。これについては 別記事にする。

IMG_3108-2.gif

おわりに

この基板の素材は、一般的なFR-4で、厚みが 1.6ミリである。
一方、USB-Aは、USB規格にて 2.2ミリとなっていて、この基板は若干薄い。このため、接触不良を起こす場合があるので、そこの工夫が必要。

チョコレートの空き箱を切って挟むとちょうどよい。もしくは、USBの4本のパッドにハンダを流し込み厚みを持たせるもよし。

基板はパネライズして全部で100枚ほど作った。まだ大量に余っている(笑)。

pa.png

以上

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