きっかけ
Raspberry Pi 3 Model B+を遊ぼうとしたけどデスクトップ周りは既にWireless化されていてLANポートなんて無いし、ルーターまで行けばLANポートはあるけどモニタがありません。というかルーターの周りには空調設備が無いので、設定している最中に寒さで凍え死んでしまいます。
ということで、RaspberryPiに繋がる線は電源のみというWireless&Headlessな環境でRaspberry Pi 3 Model B+をインストールする事になりました。
必要なもの
RaspberryPi3B+
Windows10PC
OSイメージRaspbian Stretch Lite
OSイメージをSDカードに書き込むソフトetcher portable
PING打ってMACアドレスを調べるソフトNetEnum
SSHで接続するソフトRLogin
手順
OSのインストール
OSイメージの書き込み
HeadlessなのでOSイメージはLiteを選択しましょう。
etcher portableを起動してOSイメージ2018-11-13-raspbian-stretch-lite.img
を選択し、SDカードを選択し、Flash!
で書き込みを行います。
OSインストーラーの設定
ssh
とwpa_supplicant.conf
の2つのファイルをboot直下に作ります。
Headless:SSH接続を許可
SDカードのインストーラー領域にssh
という名前の空ファイルを作ります。
Wireless:無線LAN接続を許可
SDカードのインストーラー領域にwpa_supplicant.conf
という名前のファイルを作ります。
ファイルの中身は無線LANのSSIDがSSID_nomap
、SSIDのパスワードがSSIDpassword
の場合は以下のようになります。
country=JP
ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev
update_config=1
network={
ssid="SSID_nomap"
psk="SSIDpassword"
scan_ssid=1
}
アクセスポイントのSSID確認と設定
繋ぎたい無線LANのSSIDを確認して、ステルスモードを解除しておきます。(BaffaloだとANY接続?を許可するみたいな設定)
scan_ssid=1
にするとステルスのままで大丈夫なはずですが、インストール時には失敗することがあるのでステルス解除しておきましょう。
DHCPを使って居ない場合はDHCPを有効にしておきます。これも初回時にIP固定する方法がないためです。
RaspberryPi電源投入
SDカードをPCから取り出しRaspberryPiに差し込んだ後、RaspberryPiに電源を投入します。
そうするとPWRランプが赤・ACTランプが緑に光り、数分するとACTランプが消える事でインストール完了の合図となります。
初回はインストーラーが走るので時間が掛かりますが、2回目からは数秒で終わります。
SSHによる接続
接続先IPを検索
Windows10でもmDNSが使えると聞いたのですが使えなかったので、このような形で検索します。
NetEnum
を起動してメニューの検索
を選び、DHCPのIP範囲を指定して検索
ボタンを押します。
ベンダー名にRaspberry Pi Foundation
と出るので、それが目的のIPアドレスになります。
今回は10.98.78.140
です。
SSHで接続
RLogin
を起動してファイル(F)
>サーバに接続(N)
>新規(N)
をクリックして設定します。
エントリーコメントにraspberrypi
プロトコルにssh
ServerAddressに先ほど調べた10.98.78.140
、
UserNameはpi
、
Passwordはraspberry
に設定して、OK
&'OK'をクリックします。
下のような画面が出たら成功となります。
パスワード変更
上の画面で"piユーザーのパスワードを変えろ"と言われていますので変えます。
RLoginの画面で下のコマンドを打つと
$ sudo raspi-config
下の画面が出るので、1番を選んでパスワードを変更します。
パスワードを変更したらRLogin
のパスワードも忘れずに変更しておきましょう。
他に設定しておいた方が良いと思うのは4.Locationと8.updateくらいでしょうか。
どうせ近いうちにAnsibleとかで設定するようになると思いますのであまり深く入らなくてもよいと思います。
IPアドレス固定化
RLoginで以下のコマンド打ってファイルを編集します。
$ sudo nano /etc/dhcpcd.conf
ファイルの最後に以下の設定を加えてIPアドレスを固定化します。
次回からはRaspberryPiへの接続アドレスが10.98.78.5
になるのでRLoginのServerAddressも変更しておきましょう。
interface wlan0
static ip_address=10.98.78.5/24
static routers=10.98.78.1
static domain_name_servers=10.98.78.1
おしまい。
これで最低限のインストール作業は終わりです。
電源1本で完結するのは本当に手軽になりました。
Enjoy Raspberry Pi!