CARTUNEチーム内での Flutter/Dart のコーディングスタイルです。
明文化されていないものもあるので、随時アップデートしていきます!
Dart
インデント
2スペース。
if (hoge) {
someFunc();
}
someFunc(
color: Colors.blue,
fontSize: 16.0,
);
継続インデントは4スペース。
someFunc(
context, value);
IntelliJの場合は Editor > Code Style > Dart > Tabs and Indent から設定する。
- Tab size: 2
- Indent: 2
- Continuation indent: 4
- Keep indents on empty lines: off
空行のインデント
空行の場合はインデントを維持しない(スペースを削除する)。
改行
引数が1つの場合は、1行で書いてもよい。
// 引数がchildの1つ
Expand(child: Text('Hello')),
引数が2つ以上のWidgetは複数行で書く。
// 引数がcolor, childの2つ
Container(
color: Colors.blue,
child: Text('Hello'), // Textは1行可
),
Widgetの引数が1つでも、その子Widgetが複数行の場合は、改行する。
つまり、1行でWidgetを書くのは、Widgetツリーの末端のみとなる。
// 引数が1つだがchildが複数行なので
// このWidget自身も複数行で書く
Container(
child: Text(
'Hello',
style: TextStyle(fontSize: 16.0),
),
),
例外的に、EdgeInsetsは複数の引数があっても1行でよい。
Container(
padding: EdgeInsets.fromLTRB(1.0, 2.0, 3.0, 4.0),
),
また、引数が1つでも、長くなる場合は改行して複数行とする。目安として1行が80文字を超えないことが望ましい。
括弧の位置
括弧の終了は、括弧の開始のあとに改行しない場合は、同じ行で閉じる。
Container(child: Text('Hello')),
括弧の開始のあとに改行した場合、中身の最終行の次の行で括弧を閉じる。
なお、インデントはブロック開始時と同じにする。
Container(
color: Colors.blue,
child: Text('Hello'),
), // good
Container(
color: Colors.blue,
child: Text('Hello')), // bad
関数の呼び出しで「名前なし引数」で開始する場合、同じ行でWidgetの括弧を開始する。
Widgetの閉じる括弧と関数呼び出しの閉じる括弧は同じ行。
someFunc(Container(
color: Colors.blue,
child: Text('Hello'),
));
このとき、Widget内の改行については、Widgetの規約に従う。
関数の呼び出しで「名前あり引数」の場合は、Widgetと同様に記述する。
someFunc(
foo
barOption: true,
title: Text(...),
);
カンマ
オブジェクトや関数呼び出しの引数で、末尾のカンマは省略せずに記述する。
Text(
"Hello, Flutter!",
style: TextStyle(
fontSize: 14.0,
fontWeight: FontWeight.bold, // trailing comma
), // trailing comma
),
デフォルト引数
イコールで設定する(推奨)。
※以前のDartではコロンだったが Deprecated のためイコールを使う
void someFunc({String text = 'Hello'}) {
...
}
Flutter内では以前からのコロンが使われており、プロジェクト内でも以前に書かれた箇所はコロンを使っているが、新しくコードを書く場合はイコールを使う。
文字列
文字列はシングルクォート、ダブルクォートのどちらを使ってもよい。
変数の文字列埋め込みでは、省略が可能な場合でも {
}
を記述する(推奨)。日本語の場合は空白なしの文章になることが多く、変数名の区切りが明確でないため。
"Price is ${price} yen."
なお、文字列以外の変数は自動で toString()
されるので、toString()
は記述しない。
コメント
//
と /* ... */
はどちらを使ってもよい。
コメント開始 //
とコメント本文の間は半角スペースひとつ開ける。
// 前回の読み込みから一定時間が経過していたら
// 自動で再読み込みを行い、最上部へスクロールする
コメントの末尾にはピリオドや句点はつけない。
import
import は以下のグループごとにブロックを分ける。
- Dartコア
- サードパーティのパッケージ
- プロジェクト内の他のパッケージ
- 同じパッケージ
// dart
import 'dart:core';
import 'dart:async';
// third party
import 'package:flutter/foundation.dart';
import 'package:flutter/material.dart';
// app
import 'package:yourapp/widget.dart';
import 'package:yourapp/text.dart';
// same package
import 'foo.dart';
import 'bar.dart';
クラス
インスタンス変数へのアクセスは、不要な場合は this を使わない。
// titleはインスタンス変数
Text(title), // OK
Text(this.title), // NG
new / const
オブジェクト生成時のnew
は省略する。const
は省略しない。
final child = Container(...);
- 以前のFlutterはDart 1だったので
new
が残っているが、新しくコードを書く場合は省略する(推奨)。 -
new
オブジェクト内に、const
可能なオブジェクト生成がある場合、宣言なしだとnew
になる説があるのでconst
は省略しないで明示的に書く。
var / final
初期化時の代入以後で変更(再代入)しない変数は、final
で宣言する(推奨)。
final value = someFunc();
また、型名は省略してよい。
型名があったほうが分かりやすくなると考えられる場合は、型名を記述してもよい。
三項演算子
2つの値のどちらかを得るだけの場合など、単純な場合は使用してよい。
結果にさらに式を含まないようにすること。
// OK
color: android ? Colors.white : Colors.red,
// NG
color: android ? Container(... long ...) : Container(... long ...),
三項演算子のなかで使うものをあらかじめ計算するか、別のメソッドなどに切り分ける。
color: android ? _buildTitleForMaterial() : _buildTitleForCupertino(),
Flutter
build
build
メソッドが長くなる場合、その一部を別のメソッドに切り出すとよい(推奨)。
その際は、切り出されたメソッドは のようになる。
Widget buildFoo(BuildContext context, Foo foo) {
...
}
- メソッド名は
build
から始まること - 第一引数は
BuildContext
であること - 必要な値を第二引数以降で受け取ること(メンバ変数などをできるだけ避ける)
ダイアログ
- ダイアログは閉じるアクションのみを行う
- API通信や、別の画面を表示することはしない
- ユーザーの選んだ項目やボタンに応じた値を返すだけ
- 通信や画面遷移は、ダイアログの結果を受け取った画面が行う
TextStyle
- 基本のスタイルからのcopyWithは行わない
- そもそも基本として定義されているスタイルから逸脱するものは、個別に定義する
- 複数の箇所で使うものがあるのであれば、基本スタイルとして定義する
- 少なくとも、サイズと太さは変更してはならない
- 色のみ許可する?