Tang nanoを入手したぞ
JTAGの端子
基板の裏側にTCK、TDI、TMS、TDOと書かれた端子があるので、ここにピンヘッダをはんだ付けし、フライリードケーブルを接続します。
JTAGの電源は何Vかわかりませんが、5Vではないと思われるので、Vbank0/3と書かれたところから電源を取ります。
SVFプレイヤーによる推測
MITOUJTAGで普通に自動認識させてみても見つからないので、SVFプレイヤーを使ってTDOから何か出てくるかを調査しました。
TRST OFF;
ENDIR IDLE;
ENDDR IDLE;
STATE RESET IDLE;
TIR 0 ;
HIR 0 ;
TDR 0 ;
HDR 0 ;
SIR 32 TDI (55555555) TDO (F5FFFFFF) ;
結果
2019/12/01 22:28:18 Error:Line 9 Operation error.TDO(expected) ='F5FFFFFF' TDO(mask)='FFFFFFFF' TDO(captured)='FFFFFFFF'
つまり、TDIから入った信号がTDOから出てこない。
基板の改造
おそらくオンボードのUSB-JTAGとぶつかっているのだろうと思い、回路図を見ながらRY1を外す。
これで再びSVFプレイヤーを実行してみると、
2019/12/01 22:30:36 Error:Line 9 Operation error.TDO(expected) ='F5FFFFFF' TDO(mask)='FFFFFFFF' TDO(captured)='55555519'
TDOから何か出てきた。
SVFでIRに送るコードを適当に変えて
SIR 32 TDI (ffff0fff) TDO (F5FFFFFF) ;
にしてみると、結果は
2019/12/01 22:47:53 Error:Line 9 Operation error.TDO(expected) ='F5FFFFFF' TDO(mask)='FFFFFFFF' TDO(captured)='FF0FFF19'
19という値はStatus Registerの規格に合致している。IRの長さは8bitと推測される。
MITOUJTAGでの自動認識 再び
再びMITOUJTAGに戻って、GUIから自動認識させてみると、genericデバイスとして認識された。IDCODEは0900281Bであるようだ。
BSDLファイルがあれば、バウンダリスキャンできるでしょう。
わかったこと
- 基板上のTCK、TDI、TMS、TDOの端子はJTAGの端子として使える
- オンボードのUSB-JTAGと信号がぶつかるので、外部JTAGを使う場合はYR1を外す
- IR長は8。IDCODEは0900281BのJTAGデバイスとして正しく認識される