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私的Notion作図ベストプラクティス【2023年5月版】

Last updated at Posted at 2023-05-21

2023年12月版を公開しました。会社で使う方向けの内容になっています。
【2023年12月版】Notionの作図機能紹介(会社編)

はじめに

普段Notionを使用してドキュメントをまとめているのですが、Notion自体には(GUIベースの)作図機能がありません。
前からどんなツールが連携できるのか気になっていたので、今回調査ついでに自分なりのベストプラクティスをまとめてみました。

以下の条件でツールを選んでいます。

  • 個人利用
  • 期日無制限で無料利用枠があること
  • UIが日本語に対応しているもの
  • 図の表示、編集までがスムーズに行えること

私の考えたベストプラクティス(2023年5月現在)

用途 ツール
シーケンス図、ER図、フローチャート Mermaid
UI設計 Figma
ブレインストーミング、マインドマップ miro
グラフ NotionCharts,Google Sheets
インフラ構成図、ベン図、その他の図 Lucidchart

今回検討したツール

  • Mermaid
  • Figma
  • miro
  • NotionCharts
  • Google Sheets(スプレッドシート)
  • Lucidchart
  • diagram.net(旧draw.io)
  • Whimsical
  • Cacoo
  • kroki.io
  • Google Jambord

Notionへの連携方法

外部ツールをNotionに連携するにはいくつか方法があります。ほとんどの場合、ツール1つあたりの連携方法は1つとなっています。(あとから機能追加された場合は例外的に2つ以上持っていることもあります)

Notion内蔵機能

  • Notion自体がもとから持っている機能
  • 連携とは言えないが、今回紹介する機能の1つが内蔵機能なので紹介
  • 利用制限等は特にないが、一部契約しないと使えない機能がある
  • 今回は無料使用でも利用可能なものだけとなっている

Notionのコネクト機能を使用

  • Notionが提供している、外部のアプリとNotionを接続する機能
  • アプリによって対応/非対応が分かれる
  • 表示・編集までスムーズに行える
  • アクセス制御も行える
    • 連携元ページへの権限がない人でも、Notionページへのアクセス権限があれば見れるようにできる

リンク埋め込み

  • ページのリンクを埋め込むことでプレビューを表示する
  • 基本的にグローバルなリソースのみ参照できる
  • 閲覧者に連携元ページへのアクセス権限がないと表示されない
  • アプリ版Notionを使用しているとうまく動かなかったりする

ベストプラクティスツールの特徴

Mermaid

notionへの連携方法:コードブロックとして埋め込み(Notion内部機能)

  • javascriptベースのダイアグラムツール
  • マークダウンの一種
  • GitHubのreadmeもレンダリングに対応している
    以下はサンプルコードと生成されるシーケンス図
sequenceDiagram
    participant Alice
    participant Bob
    Alice->>John: Hello John, how are you?
    loop Healthcheck
        John->>John: Fight against hypochondria
    end
    Note right of John: Rational thoughts <br/>prevail!
    John-->>Alice: Great!
    John->>Bob: How about you?
    Bob-->>John: Jolly good!

スクリーンショット 2023-05-21 220615.png

Figma

Notionへの連携方法:Notionコネクト

  • アプリのデザイン作成などに強い
  • スマートフォンでどのように表示されるかシミュレーションも可能
    以下はFigma上でのシミュレーション結果と、Notionに連携したときの見え方
    Untitled.png
    スクリーンショット 2023-05-21 220140.png

miro

Notionへの連携方法:リンク埋め込み

  • ホワイトボードツール
  • マインドマップを作成可能
  • 日本語に対応
  • miro自身の持つファイルごとのアクセス制御が多機能
    スクリーンショット 2023-05-21 215526.png

NotionCharts

Notionへの連携方法:リンク埋め込み

  • Norionデータベースからグラフを作成することができるツール
  • 棒グラフや円グラフなど、様々なグラフを作成できる
  • NotionChartsからNotionデータベースのアクセス制御はページ単位で行える
  • Notionデータベースのデータを使用しない場合はGoogle sheetsを使用する(埋め込み)

以下は男女別の平均身長のグラフ
Untitled.png

Lucidchart

連携方法:Notionコネクト

  • ダイアグラム作成ツール
  • diagrams.net に非常に近い使い心地
    • 若干機能が充実している印象
    • 特にNotionコネクトで連携できる点が大きい
  • 料金は高いが、クラウド環境(AWS,GCP,Azureなど)の構成図を自動で作成してくれる機能が魅力的
    スクリーンショット 2023-05-21 215857.png

ベストプラクティスとして選ばなかったツールたち

どのツールも素晴らしく、さまざまな特色がありますが、ほかツールとの機能重複やNotionへの連携のしやすさといった観点から今回は選択しなかったツールたちです。
ベストプラクティスツールの選定には自分の主観が大いに入っているので、人によっては以下で紹介しているツールのほうが使いやすいという場合もあると思います。

diagram.net(旧draw.io)

連携方法:リンク埋め込み

  • 言わずとしれたダイアグラム作成ツール
  • 動作の軽さやアイコンの多さ、保存先の多さなど機能も非常に充実している
  • Notionへの連携機能に少し癖があり、Notionとセットだと少々使いづらい印象

Whimsical

連携方法:Notionコネクト

  • ホワイトボードツール
  • ぱっと使用した感じ、miroと非常に機能が似ていた
  • 操作画面が英語

Cacoo

連携方法:リンク埋め込み

  • ビデオ通話機能とチャット機能を持つ珍しいツール
  • Figmaと役割が似ているツール
  • AWSのみだが、構成図を自動で生成する機能を有している
  • 無料利用枠に14日の制約があった

Google Jamboard

連携方法:リンク埋め込み

  • Googleが提供しているホワイトボードツール
  • miroのボードテンプレート機能があったことと、Notionとの連携が若干弱かったので今回は対象外に

kroki.io

連携方法:リンク埋め込み(コードは別管理)

  • mermaidと同じく、コードから図を生成してくれるツール
  • コードを別途管理する必要があった(連携した画像の下にトグルを作って貼っておくなど)

利用料金

今後契約することになったときのためにまとめておきます。
量が多いので、ベストプラクティスのツール(機能)に限定して紹介します。
単位はすべて 1人あたりの1ヶ月料金としています。

mermaid

  • 無料(Notionの基本機能)

Figma

Figmaの無料プラン、プロフェッショナルプラン、およびビジネスプランの価格設定。

  • スターター:無料
  • プロフェッショナル:1,800円(月払いだと 1500円)
  • ビジネス:6,750円(年間払いのみ

miro

料金プラン

  • Free:無料
  • Starter:8ドル(月払いは10ドル)
  • Business:16ドル(月払いは20ドル)
  • Enterprice:応相談

NotionCharts

Notion Charts - Customizable Charts from your Notion Tables

  • 通常:無料
  • pro:3.99ドル

Luicidchart

Lucidchart

  • 通常:無料
  • 個人:900円
  • チーム:1,100円
  • 企業:応相談

まとめ

今回は個人的なNotionの作図ツールベストプラクティスをまとめました。Notionは現在最も盛り上がっているツールの1つです。先日APIも公開されたので今後も新しいツールがどんどん登場すると思います。
他に使いやすいツールがあったり、紹介しきれていない機能があればコメントいただけると嬉しいです。
今後も機会があればこちらのサイトも適宜更新していこうと思います。
個人的にはNotionの機能だけで作図やグラフの作成ができると最高なので、Notionの今後のアップデートに期待です。

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