Chmodコマンドについて調べてみた

##chmodコマンドとは

• ファイルのパーミッションを設定するコマンド。
• 具体的には、ls -lコマンドで出力される-rw-r--r-- の部分を指す
• 基本形は chmod オプション　ファイル名
• オプションの設定方法は数字による設定と、アルファベットを使った設定の２種類ある。

##パーミッションの読み方
-rwxr--r-x の１０文字は
###ー,rwx,r--,r-x に分けられる

最初のーは、ファイルの種別を表す。

種別	意味
-	ファイル
d	ディレクトリ
l	シンボリックリンク

２文字目から４文字目（rwx）は、所有者のファイル権限を示す
５文字目から、７文字目(r--)は、所有グループのファイル権限を示す
８文字目から１０文字目(r-x)は、その他のユーザーのファイル権限を示す

rwxそれぞれには、以下の意味がある。

記号	意味	詳細
r	読み取り権限	ファイル、ディレクトリの中身を参照できる。（ls findなど）
w	書き込み権限	ファイル、ディレクトリの作成、更新、削除ができる（mkdir touch rm mv など）
x	実行権限	ファイル、ディレクトへのアクセス。ディレクトリへの移動ができる（cd など）

以上のことを踏まえて、いくつか例を挙げる。確認していただきたいです。

`-rwxr--r--`の場合

ファイルの権限を示す 所有者は、読み取り、書き込み、実行の全ての権限を持っている 所有グループ、その他のユーザは、読み取り権限のみ持っている

`dr--r--r--`の場合

ディレクトリの権限を示す 全てのユーザーは、読み取り権限しかない

##数字による権限設定

$ ls -l　
-rw-r--r--  1 user group      9  1月 1 00:00 hoge.txt

$ chmod 764 hoge.txt

$ ls -l
-rwxrw-r--  1 user group      9  1月 1 00:00 hoge.txt

上記のコマンドは、ファイルの権限の確認　→ 変更　→ 確認の順にコマンドを実行している

chmod 764　 hoge.txtの764の部分でパーミッションを変更しているが、このことについて詳しく説明する。

数字は、７、６、４、で分けられる。

• ７の部分は、所有者の権限。
• ６は、グループの権限。
• ４は、その他のユーザーの権限を示している

そして数字は、下の表の合計値を示している。

数字	アルファベット	意味
4	r	読み込み権限
2	w	書き込み権限
1	x	実行権限

以上のことを踏まえて、例をいくつか挙げます。確認していただきたいです。

chmod ７５５ hoge.txtの場合

ls -l
-rwxr-xr-x  1 user group      9  1月 1 00:00 hoge.txt

所有者は、全ての権限を、持っている
グループとその他のユーザーは、読み込みと実行権限を持っている

chmod ７００ hoge.txtの場合

ls -l
-r--r--r--  1 user group      9  1月 1 00:00 hoge.txt

所有者は、全ての権限を、持っている
グループとその他のユーザーは、何も権限を持たない

##アルファベットによる権限の設定
アルファベットで指定する場合は、以下のようになる

$ ls -l　
-rw-r--r--  1 user group      9  1月 1 00:00 hoge.txt

$ chmod u+x hoge.txt

$ ls -l
-rwxr--r--  1 user group      9  1月 1 00:00 hoge.txt

アルファベットで設定するときは、chmod + 変更対象 +　 変更方法 + 　変更内容 +　ファイル名
が基本形になる

変更対象とは、以下のことを指す

アルファベット	意味
u	所有者
g	グループ
o	その他のユーザー
a	全てのユーザー

変更方法とは、以下のことをさす

アルファベット	意味
＝	指定した権限にする
＋	指定した権限を加える
ー	指定した権限を減らす

変更内容とは以下のことを指す

記号	意味
r	読み取り権限
w	書き込み権限
x	実行権限