Excel VBAでよく確認することのメモ

Excel VBAについて、よく確認することをまとめた記事です。

配列の宣言とFor Nextステートメント

• 配列の宣言
  • 添字の上限値を指定する（要素数ではない）
• For Nextステートメント
  • 変数counterとその初期値は省略できない
  • ループ範囲は、初期値0以上～最終値9以下（counter<=9）

コード

Dim counter As Long
Dim lngArray(9) As Long '添字の上限値を指定する

For counter = 0 To 9
    lngArray(counter) = counter
    Debug.Print lngArray(counter); ';を付けると改行なしで出力される
Next counter

実行結果

 0  1  2  3  4  5  6  7  8  9 

C言語との比較

long counter;
long lngArray[10]; /* 要素数を指定する */

for(counter=0 ; counter<=9 ; counter++){
  lngArray[counter] = counter;
  printf(" %d ", lngArray[counter]);
}

• 参考サイト
  • エクセルの神髄（鵜原パソコンソフト研究所）
    

2種類の空文字列と既定の初期値

• 空文字列は2種類ある

  • ""（長さ0の文字列）
  • vbNullString（文字列型の変数の初期値）

• 空文字列はStrPtr()で区別出来る

  • StrPtr("")：StrPtr()の戻り値はアドレス値となる
  • StrPtr(vbNullString)：StrPtr()の戻り値は0となる

変数は自動で初期化される

変数には既定の初期値が定められており、
変数を宣言すると自動で初期化される

型	初期値
Boolean	FALSE
Byte, Integer, Long, Single, Double	0
Currency	0
Data	1899/12/30 00:00:00
Object	Nothing
String	vbNullString
Variant	Empty

エラーをクリアする

• エラーが発生していない時、Err.Numberは0
  • エラーが発生すると、Err.Numberにエラー番号が格納される
• Errオブジェクトをクリアする2種類の方法
  • Err.Clearを使う方法
  • On Error Goto -1を使う方法

参考：Err.Clear と On Error GoTo -1 は同じ?!

割り算の演算子

• 通常の割り算：/
  • 7/2（解答：3.5）
• 割り算の整数部を求める：\（半角￥マーク）
  • 7\2（解答：3）
• 割り算の余りを求める：Mod
  • 7Mod2（解答：1）

剰余演算のことを、Modulo（モジュロ）と呼ぶ。
剰余演算 - Wikipedia

Dir()関数の注意点

• フォルダのパスを指定する場合、定数vbDirectoryの指定が必要
  • ファイルのパスを指定する場合は、省略可能
• ファイルやパスが見つからない場合、戻り値は""

コード

If Dir("C:\...\folderName", vbDirectory) <> "" Then
    Debug.Print "フォルダは存在します"
End If