EPSONダイレクトで買ったノートパソコン Endeavor NY2400S を、
Windows8 と MintLinux をデュアルブートする為に行った記録。
http://inataya.ashigaru.jp/articles/7/
を大いに参考にしました。
Live USB を作る
USBメモリから起動できるLinuxディストリビューションのことを、
Live USB と呼ぶらしい。
これを作ることで、ディストリビューションを DVD-R などに焼かなくても MintLinux をインストールできる。DVDの読み込み速度と比べると、かなり速い。USBメモリを使わない手は無い。
世間では UNetbootin を使う方が多いようだが、
自分は LinuxLive USB Creator を使った。
- LinuxLive USB Creator をインストール
- LinuxMintの公式ページ から Mate の 64bit 版 ISO ファイルをダウンロード(バージョンは 17.1 Rebecca)。インストール先のスペックを考えると Cinnamon でも大丈夫だったかも
- LinuxLive USB Creator を起動し、USBメモリを Live USB 化する。USBメモリの容量は 2GB あれば十分
LinuxLive USB Creator の使い方は、以下を参考にした。
- http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1409/05/news034.html
- http://www.gigafree.net/system/os/linuxliveusbcreator.html
Live USB を起動する
UEFI(もう今はBIOSではないんですな)の設定で、USBメモリから起動できるようにする必要がある。ただ、それまでに色々下準備が必要。
- インストール先のパソコンの Windows8 の高速スタートアップを無効にする
- Windows8 をシャットダウンする。スリープは駄目。必ずシャットダウンすること
- Live USB を挿す
- F2キーを押しながら、電源ボタンを押す。すると、UEFIの設定画面になる
- ブートの優先度を、USBメモリを第1位にする
- Secure Boot Control の設定値を Disabled にする
- 設定を保存して再起動
- GRUB のメニューになったら Start Linux Mint 16 MATE 64-bit を実行
- Linux Mint が起動したら、問題なし。画面が真っ暗なままになり、USBメモリへのアクセスが無い状態が続くようなら、UEFI設定がおかしいはず。電源ボタン長押しでパソコンを強制終了させて、設定しなおす
Live USB で LinuxMint が正常に動くか確かめる
USB起動できたら Linux が正常に動くか試してみる。
重要なのはインターネット接続できるかどうか。
これができないと、ソフトウェアのアップデートがままならない。
- 端末ウィンドウやファイラーで /sys/firmware/efi があるのを確認。UEFI モードで動作しているかの指標となる
- タスクバーで通信接続が切れているアイコンをクリックし、無線LANの接続先があるか探す。あったららクリックして、無線LANを有効にする。万が一、無線LAN機能が働いていない場合は、有線LANを試してみる
- Firefox を起動し、好きなWebページが見られるか確認
- シャットダウン
LinuxMint 用のパーティションを作る
USBメモリ内で全部済ませるなら、パーティションを切る必要は無し。
自分はファイルへのアクセス速度を重視し、パーティションを切った。
- Windows8 を起動
- コントロールパネルの「コンピュータの管理」で、パーティションを操作。もっとも容量が大きいパーティションから54GBを分割(分割容量はお好みで)。分割したものは、未割り当てのままにしておく
- Winodws8 を再起動。正常に起動したら、問題なし
- Winodws8 をシャットダウン
LinuxMint をインストール
- Live USB を差したまま電源を入れる
- GRUB メニューから Start Linux Mint 16 MATE 64-bit を実行
- LinuxMint が起動したら、先ほどのように LAN 接続する
- デスクトップにあるインストールアイコンを実行
- インストール中に訊かれる「インストールの種類」は「それ以外」を選び、未割り当て領域から 4000MB をスワップ、残り(50GB)を / に割り当てる。ブートローダは /dev/sda にインストールする
- 他、色々訊かれるが、お好みで
- インストールが終わったらシャットダウン
- USBメモリを抜く
- F2キーを押しながら電源を入れ UEFI 設定画面へ。ブート優先度第1位をハードディスクにし、設定を保存して再起動
- GRUBのメニューに移る。ここで LinuxMint を選択
- 問題なく LinuxMint が動いたら、再起動
- GRUBのメニューに移る。ここで Windows を選択
- Windows8 も問題なく動いたら、確認終了。お疲れ様でした
日本語環境を整える
LinuxMint を入れた直後では、日本語入力ができません。
下記の手順で、日本語入力できるようにします。
- http://linuxmint-jp.net/download.html の「日本語化の方法」の通りに行う
- http://balloon-aka-fu-sen.tumblr.com/post/69046386632/linux-mint-16-fcitx の通りにする
タッチパッドでのスクロール方向を逆にする
スマートフォンの操作に慣れてしまうと、タッチパッドのスクロール方向とは逆なのに違和感を抱くもの。下記の手順で、スクロール方向を逆にできます。
- 設定 - 自動起動するアプリケーション を開く
- 上下方向だけを入れ替えたい場合は、xmodmap -e "pointer = 1 2 3 5 4 6 7 8 9 10" をコマンド登録。上下方向と左右方向の両方を入れ替えたい場合は、xmodmap -e "pointer = 1 2 3 5 4 7 6 8 9 10" をコマンド登録します
- 再起動すると、スクロール方向が逆になります。わざわざ再起動しなくても、端末で上記コマンドを入れると、すぐにスクロール方向が逆になります
参考 「OS X と同じ逆スクロールにする」
http://linuxmintjp.jimdo.com/%E3%82%AB%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%BA/
ひと昔前の Firefox を使う
最新の Firefox に、普段使いのアドオンが対応していない場合があります( Yoono とか)。新しい Firefox はそのままに、古い Firefox を併存させる方法があります。
https://support.mozilla.org/ja/kb/install-firefox-linux
の「パッケージマネージャを利用せずにインストールする」を参照します。
これで起動した Firefox は、そのまま起動して使っていると、最新版に自動更新されてしまいます。古いバージョンのままにしておきたければ、設定で自動更新しないようにしておくこと。