全部の発表よかったので感想を述べました。内容など失礼がありましたらコメントかメッセージいただけますと幸いです。
初めに、内容については、Limesさんの下記の記事が詳しいです。
Babylon.js 勉強会 Vol.2の概要をまとめました
オープニング
発表者:イワケン@XRコミュニティのキーマン/Microsoft MVP (@iwaken71) / Twitter
主催者による挨拶。
イワケンさんのみんなで盛り上げようという声がけが素晴らしかった。
拍手の練習コーナがあって僕の緊張はほぐれた。
Babylon.js v6 新機能まとめ
発表者:Limes (@limes2018) / Twitter
一言概要
LimesさんによるBabylon.js v6 新機能の紹介が行われた。
良かったこと/気になったこと
- "Limes"の由来
ラテン語で境界という意味。仮想空間と現実空間の境界を表している。 - 各機能は具体的な実装例とともに紹介がされていてわかりやすかった。
- 液体表現が一番印象に残った。
https://doc.babylonjs.com/features/featuresDeepDive/particles/fluid_renderer/fluid_demos#pre-computed-particles---rendering-only
ブラウザでこんな表現ができるんだと驚いた。
僕はまだオブジェクトを表示するという簡単なタスクしかできないのでソースを読んで学んでみたい。
所感
まだ正式リリース前の情報をまとめていて情報のキャッチアップ/整理の早さが勉強になった。
実務の経験上、なかなか言語やフレームワークのアップデートは後回しにされがちである。
それに甘えて僕も開発言語/Frameworkの最新機能についてのキャッチアップをおろそかにしている。
今回の紹介にWebGPUのパフォーマンスアップという紹介があったのだが、言語やフレームワークなどでもアップデートするだけで性能が飛躍するということもあるかと思う。開発言語(最近はPHPとJavaを使っている)のカンファレンスにでたり公式を追うということは日々やっていきたい。
最後に紹介があった、Limesさんの桜と建物めっちゃ綺麗だった。
https://www.youtube.com/watch?v=2k891dFu0Wc&ab_channel=2018Limes
Babylon.js JAPAN 活動紹介
一言概要
Babylon.js JAPAN 活動の始まりや活動の内容紹介が行われた。
良かったこと/気になったこと
- 最初はつよつよエンジニアが孤独に発信していたがみんなが集まってコミュニティができた話が良かった
- Babylon.js Tips集を知れたこと
- https://twitter.com/youtoyさんのSphereを手で操るデモめっちゃ良かった
所感
コロナ前はたまに勉強会参加していたが、コロナ禍で全然行かなくなってしまった。
Three.jsは名前を聞いたことがあったのだがBabylon.jsはこの勉強会をきっかけに知れた。
先進的な技術を熱量の高い人たちが盛り上げている現場を垣間見れてとても良かった。
つよつよエンジニアが多数いる&コミュニティの力は偉大だなあと思った。Raycastというランチャーアプリが大好きなのだが、これもオープンソースで拡張機能を開発していてもすごいスピードでできることが増えている。僕は仕事でアドテクノロジーに携わっているがやはりつよつよエンジニアは自らWebkitのソースを読んだりとかしている。僕もいつか、早くそんなつよつよエンジニアになりたいと思う。
僕もまた勉強会に参加したり発信したいと思った。まずはDiscordに入ろうと思う。
Babylon.js 活用例 1 ㈱バーチャルキャスト
一言概要
babylon-vrm-loaderにおいてBabylon.jsをなぜ採用したかについての発表
良かったこと/気になったこと
- 合理的な理由で"完全自作"というカッコイイ選択をしたところ
- 実際に開発しプロダクトに採用している
- Babylon.jsの公式にも紹介されているところ
所感
本コミュニティのファウンダーであり今回北海道からお越しになられているやまゆさんの発表は勉強になった。僕もPHPメインで開発しているので、PHP使いというところも気になった。
コントリビュートの裏側や判断について知れることができとても良かった。
発表中の”良いところを伸ばしたい”という言葉、先進的な技術に対してないものを自ら作るという情熱と技術力に惹かれた。
僕には紹介されたソースコードを理解すること叶わなかったが完全自作というところが熱いなと思った。
Babylon.jsや3D表現に知識がついてきたらソースコードを読んでみたい。
技術選定とか新規開発に最初から入るという経験はまだないが、その機会が来たときは下記のことを明文化できるようにしたい
- なぜそのフレームワーク/手法を選ぶのか
- メリット/デメリット
- 自分の哲学(こういう思いがあってこうしたい)
Babylon.js 活用例 2
昼間彪吾さん / 所属:㈱ 日立製作所
一言概要
日立製作所におけるBabylon.jsを活用したPoCなどの取り組みを紹介
良かったこと/気になったこと
- 実務で検証された重厚な内容であったこと
- プラントなどにおけるノウハウ継承の課題をメタバース空間で解決するという試み
- サーバサイドとフロントを統一したところ
所感
日立製作所でお仕事をしながら社会人博士として研究されさらに勉強会でアウトプットもするという、つよつよな方でとても刺激になった。
言語化しづらい暗黙知の部分をどうするかという部分が印象に残っている。
メタバースでプラントを再現してそこで知識はスキルを伝達するというものを具体的な映像とともに紹介され興味深く拝見した。
ノウハウ継承の問題はいろいろなところで問題になっており今回紹介された事例は様々な分野で応用できる可能性を秘めている素晴らしい取り組みだった。
(身近なところだと美容師の友達からメタバースで研修とかしたいみたいな話を聞いたりした)
機械学習は少し実務で使ったり情報を追ったりしていて社会実装めっちゃ使われてて素晴らしい技術だという認識があった。メタバースはこういう社会問題を解決できるということを具体的に知れてとても良かった。
LT 1 部屋のぷちデジタルツイン
かーでぃ@Babylon.jsレシピ集発売中 (@_0447222690292) / Twitter
一言概要
ご自分の部屋をデジタルツインしてみる
※デジタルツイン:電脳空間に物理空間をシミュレートし現実世界に結果をフィードバックすること
良かったこと/気になったこと
- ラズパイの活用方法を知れたこと
- デジタルツインという概念を知れたこと
- LINE Botを活用しメッセージを表示するというインタラクティブ
所感
メタバースは現実世界の拡張/代替であったり存在しない世界の構築やエンターテイメント/artへの活用するものという認識であった。
電脳空間に物理空間をシミュレートし現実世界に結果をフィードバックという発想がなく面白かった。購入して一年間ラズパイを寝かせていたが僕もデジタルツインをやってみたい。
製造業の知見のある方でセンサーを活用していたのも印象的だった。温度の記録と予測値がグラフで電脳空間に展開されていてわかりやすかった。
デジタルツインの事例を興味が出てきて調べようと思った。(社会実装の例で面白そうなものがありそうな予感)
発表にインタラクションがあったのが印象的だった。LINE Botで応援メッセージを募りこれを発表する画面に表示するという試みは勉強になった。
LT2「2D画像を3Dモデルに変換して表示するアプリを作ってみる」(自分の発表)
nagauta (@nagauta_jp) / Twitter
一言概要
2D画像を3Dモデルに変換して表示するデモの紹介
良かったこと/気になったこと
- 人前でしかも社外で発表するという機会はなく良い経験になった
- イワケンさんが話しかけてくれたり皆さんが反応してくれて嬉しかった
所感
ずっとLTをやってみたく、今回応募してみてやれて良かった。
こんな初心者で大丈夫かなと直前まで恐縮していたが皆さんが温かく迎えてくれてとても嬉しかった。発表するというのは自分がここをうまく理解できてないなとか資料の作り方荒かったなというのがわかったので新しいものを学習するシーケンスにあると良いものだなあと実感できた。
今回の機会を活かしBabylon.jsについては学んでいき個人開発に活かしたい。
ありがとうございました。
LT 3 軽率にBabylon.jsへWebXR Featureを実装してOSSコミットした
にー兄さん (@ninisan_drumath) / Twitter
一言概要
Babylon.jsへWebXR Featureを実装してOSSコミットして採用されるまでのお話
良かったこと/気になったこと
- 学生さん(発表当日から社会人)で高難易度の挑戦をされて採用されているというところ
- デモを作成したところから機能追加依頼が来たところ
- レビューに対してなぜそういう指摘がきたかを振り返り言語化しているところ
所感
issueが上がっていてリリースが先延ばしになっているアイテムを自ら調査して実装リリースしているというところに感銘を受けた。
にー兄さんがデモを作成したところからメンテナーに依頼を受けはじまったという話が印象的だった。
“APIのデータをそのまま使わずに独自の型を使ってラップするように”というような指摘がありその考察をまとめているところも良かった。
- 後方互換性(アプリ- Babylon.js - WebXR Device API)のため
- ユーザーの使いやすさ
ライブラリの開発という経験がなくこういったことが大事なのかということを学べて勉強になった。確かにラップすれば使いやすい形にカスタマイズできるし破壊的変更があってもライブラリのアップデートで対応できてしまう。
設計のトピックが含まれていて面白かった。ミノ駆動さんの”良いコード/悪いコードで学ぶ設計入門”積読しているの思い出したので次の週末に読もうと思った。
デモって重要だなあと思った。何か提案するときにデモがあるとイメージを共有しやすくどうすれば良いのかとかも話しやすい。何かやりたいことがあったらまずはデモを作って関係者にみせるということをしていきたい。
LT 4 Babylon.js触ってみた
Ricky (@N1809031125) / Twitter
一言概要
Scaniverse(3Dモデル作成アプリ)で3D化したものをBabylon.jsで表示する
良かったこと/気になったこと
- glitchという3Dモデルを本できて試せるサービスを知れたこと
- Scaniverseというアプリを知れたこと
- 自分の部屋を3Dモデルにして紹介するという漢気が良かった
所感
今回僕は3Dモデルをライブラリで作るということをやっていたのだが、3Dモデルを綺麗に作れるアプリがあったこと知れて良かった。(Rickyさん方が綺麗に表示されている)
Unityよりビルドの手間とかなく気軽にさわれて良いという点が印象に残った。
知人がUnityでゲーム作っててそれを眺めているとすごい難しいそうだと思った思い出がある。
数行で実現できるということは本当に画期的で初学者にはありがたいことである。Babylon.jsを知れて良かったと改めて思った。
自分の部屋を3Dモデルとして使って発表していて漢気があるなあと思った。(素敵なお部屋でした)
LT 5 Babylon.js x 8thwallでWebARをやってみた
Yuki Tanabe (@tanabee_8) / Twitter
一言概要
実務で Babylon.js x 8thwallでWebARをやってみたという発表
良かったこと/気になったこと
- Three.jsでできないことがあり開発途中で移行し開発を完遂したというつよつよエピソード
- うさぎがかわいかったこと
- セイコーグループの元旦広告のために作ったクリエイティブの事例を実際に見れたこと
所感
今までずっとThree.jsだったのになぜBabylon.jsにしたのかという紹介が印象に残った。
→スキニング処理がThree.jsにない(PRはあるがマージされておらずそれの性能もBabylon.jsの方が良い)がBabylon.jsにはある。
参考記事がなく8thwallというサンプル集サイトにも事例が2つしか載ってない中で途中でBabylon.jsに切り替えて完成させるってすごいなあと思った。
これからYukiさんが記事を書いて増やしていくと話されていてとてもカッコ良かった。
ちょまどさんの和訳記事のおかげでうまくいったとちょまどさんに向かって話していて素晴らしかった。Yukiさんの思いを直接届ける素敵な瞬間をこの新しい季節に見ることができて嬉しかった。
最近シン・仮面ライダーを見たのだがヒロインの緑川ルリ子(浜辺美波)がめっちゃ増殖するシーンがある(映画館での鑑賞を推奨)。スキニング処理ってこれの処理にも使われるのかな?と気になった。
最後に
新しいことをたくさん知れて、LT登壇する経験ができてめっちゃ嬉しかった。
理解できていない部分の学習であったり、Babylon.jsを活用したアプリ開発に挑戦したい。
この場をお借りし、主催者の方々、発表者の方々一緒に来てくれた友人に感謝を述べたい。
追伸
今回、感想を書くにあたって主催者、登壇者、参加者の皆様で振り返らせていただきました。
ありがとうございます!!!