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Classiのエンジニアメンター制度

Last updated at Posted at 2020-12-07

Classi Advent Calendar 2020 の8日目の記事を担当する @nagatashinya です。
2018年10月からClassi株式会社に入社し、PHPでのプロダクト開発など担当していました。今年度からプロダクト開発部の部長として採用や組織開発に携わっています。
つい最近のことですが、エンジニアメンターという制度をスタートしたので、その取り組みを紹介したいと思います(内容は2020年12月8日時点のものです)。

エンジニアメンターとは

目的

  • 部内でのチームを超えた斜めのメンター制度です。気軽に相談できる環境を作り、日々安定して楽しく活躍できることを目的としています

役割

  • メンティーの相談事を引き出す、受け取る
  • 伸ばしたいこと、やりたいことのサポート
  • エンジニアメンター自身で解決しきれない場合、適切な部署やチームに連携を取ったり、部長やVPoEに判断を仰ぐ

実施の背景

  • 本来は、部長の私が上記の役割を担うところですが、部のメンバー数も約70名と増え、1人1人から悩みや相談事を受け取ることができていない課題感がありました
  • また、コロナ禍において大半が在宅ワークをしている状況で、チーム外の交流の機会が減っていることにも何かアクションが取れないかと考えていました
  • そのため、今回エンジニアメンターという役割を置いて、ちょっとしたことでも気軽に話せる人がチーム外にいるという安心感を作れればという思いです
  • 入社年次や役職に関わらず部の全員がいきいきと働けるような環境づくりをしていきたいと考えており、その第一歩として制度を開始しました

メンターの選出基準

  • 明確なものではないですが、ある程度基準を決めました
  • 所属チーム以外であることが望ましい
    • チーム内では言いにくいことも話せるような関係性にしたい
  • メンティーが興味があることに話が合いそうな人
  • コミュニティの広がりを求めているメンティーには、普段関わりが少ない人
  • メンティーがイメージするキャリアパスに近い人

実施内容

いつ何をどれぐらいどのようにするのか

  • メンターそれぞれの考え方があったので、すり合わせのため5W1Hを整理しました
  • 誰のためにやるのか
    • メンティーのため
    • 部を良くするため(みんなのため)
  • 何のためにやるのか
    • 現状把握、悩み相談、共感、問題解決、キャリア支援
  • メンター/メンティーのマッチング
    • 現在:メンターの選出基準に沿って部長がアサイン
    • 今後:性格診断などを通してタイプごとにマッチングすることも検討
  • 初回にメンターからメンティーに伝えておくこと
  • 1on1など話を聴く場を設定する
    • 入社1年以内もしくは新卒入社メンバーは最低月1で2週間に1回を推奨。以降はメンティーと相談しながら永続的にタッチポイントを確保
    • 関係性構築のため、雑談、ランチ、ペアプロ、社外勉強会に行くなど1on1以外の方法でもOK
  • フィードバックをもらう
    • 四半期ごとにメンティーからFBをもらったり振り返りを実施

情報のストックについて

  • 個人情報の取り扱いと情報のストックのバランスを考えて一旦決めましたが、今後ブラッシュアップしていく予定です
  • 目的:共通する課題感を優先順位を上げてを解決していくアクションを取るため
  • メンターとメンティーで話したメモは残す(非公開)
    • 前回話した内容の振り返りのため
  • エンジニアメンター定例で共有して良いものは、Googleドライブに格納
    • 共有してほしくないものは必ず確認
  • 定例では共有できないけど、エスカレが必要なものはGoogleフォームから投稿
    • メンターが判断する

定例MTGなど

  • エンジニアメンター定例
    • 頻度:週次で30分〜1時間
    • 内容
      • メンターの悩みを共有して解決したり、Tipsを共有する
      • メンター/メンティーのアサインの共有や意思決定
      • 制度の進め方のディスカッション
  • 研修(振り返り)
    • 頻度:月次で1〜2時間
    • 内容
      • 研修でのインプットを実践してみて、さらに良いものにしていく振り返りの場

メンター/メンティーのアサインについて

  • アサインに関して、要望や相談がしやすいように窓口担当を決めました
  • 内容によっては部外の人の方が話しやすいこともあるため、HR担当にも協力してもらっています

メンターをやめたいとき

  • 窓口:部長
  • 意思決定:本人と部長で相談の上
  • 共有先:部全体

メンターになりたいとき

  • 窓口:メンター定例メンバー誰でも + HR
  • 意思決定:メンター定例での合意
  • 共有先:部全体

メンティーを代えたいとき

  • 窓口:メンター定例
  • 意思決定:メンター定例で上げてもらい、メンティーにも意思をヒアリング。相互の話を聞いた上で決定
  • 共有先:メンターメンバー、担当メンティー

メンターを代えたいとき

  • 窓口:HR
  • 意思決定:HR、担当メンター、部長、新しいメンター候補
  • 共有先:部長と担当メンター → 他のメンターメンバー

新しく入社した方のメンター決め

  • 窓口:部長
  • 意思決定:メンター定例
  • 共有先:部内 + オンボーディングを担当している部署

FAQ

  • メンバーからの質問やこれから決めることはFAQにリストアップしています
  • メンター制度における部長とVPoEの役割の違いは何ですか?
    • 日々の運用は部長で、VPoEが関わるのは下記のイメージ
      • メンターがメンティーからもらってきた相談のうち、組織的な問題であればその解決
      • メンター制度自体に課題があれば、その課題を解消するための仕組みをつくる
  • エンジニアメンター1人あたりが受け持つメンティー数の制限はありますか?
    • 現時点では、1人あたり5〜6名を担当
    • 1on1の頻度を調整したり、メンターを増やしたりして増減に対応できるようにしていく予定です

さいごに

  • 入社年次や役職に関わらず部の全員がいきいきと働けるような環境づくりをしていきたいと考えており、その第一歩としてエンジニアメンター制度を開始しました
  • 部として新たな取り組みのため、うまくいかないこともかもしれませんが、社内外からご意見いただきながら改善していきたいと思っています
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