【自動運転とカーシェアリング】
■特許分析から何がわかる
・研究開発活動にもとづく技術視点の情報のため、最先端の情報になる。
(ただし、特許申請から更改まで1年半かかるので古い可能性も否めない)
■Teslaかの戦略を特許から読み解く
前提
車は製品から部品から流通まで技術の結晶であり、知財観点とすると特許の塊になる。
→それに対しTeslaはかなり少ない特許数で販売にいたっている
特許申請の動き
・2011年のModelS発売までに特許が増えるが、以降減る
・2015年のオートパイロット導入の際に少し増えるが、減少の一方
・2005~2011年にバッテリ、電圧制御に関する特許を積極的に出願
・オートパイロットは1件のみ(技術研究をしていない?)
・Teslaの特許の中にSolarCityと共同開発の特許もある
(SolarCityの特許)
・ModelSとオートパイロット導入以降も特許が増えている。(2015年から急増)
⇒Teslaのコア技術はバッテリと電圧制御
オートパイロットは公知技術の利用が主であり、積極的な研究開発を行っていない
開発投資は自動車から太陽電池へ
■IT企業が進める次世代自動車技術の動向
▼特許の動向
・過去、年100件ほどの特許申請があったが、2017年は700件ほど申請があった。
・ただし、自動車関連企業(Waymo、Uber)以外は1%ほどしか自動車関連の特許申請がない。
・Googleの自動運転技術の研究が始まり、Waymo(Google)の出願が急増。
その流れに合わせてIT企業の車関連の特許申請が増える。(2016~2017に急増)
▼MicroSoft
・ここ数年で特許申請している内容に大きな差異はない
▼Apple
・2014年ころまでは車でApple製品を使うための特許が多い
・2015年以降は自動運転向けの制御系技術の特許が増え始めている
■総括
自動運転の技術はかなり注目され成熟期に入ろうとしている。
ライドシェアの技術がまだまだ進められていない。これから伸びていく分野
【MaaS分野】
個々の技術は既にある。MaaS技術の新しさはなに?
⇒例:マルチモーダル交通体系を一括で検索、予約できる最適化サービス(Whim)