LINE Botの勉強会
概要
このイベントはBot開発の方々向けの勉強会&ネットワーキングのMeetup。今回もBot開発者の皆さまにご自身のBot開発経験、スキルなどのノウハウを紹介する場。
タイムテーブル
時間 | セッションタイトル | スピーカー |
---|---|---|
19:00 - 19:05 | Opening | |
19:05 - 19:25 | LINE Botで簡単&使えるチャットボット開発 | 小川奎弥さん |
19:25 - 19:45 | 新機能LIFFの解説と使い方 | 内西功一さん(マネーフォワード ) |
19:45 - 20:05 | LINE謎解きゲーム「#乾いた魔女謎」をつくった話 | トリケさん、ユビスケさん(アセロラプロダクション) |
20:05 - 20:25 | Bot開発におけるデザインパターン | 松本和也さん(MAMORIO) |
20:25 - 20:30 | 休憩 | |
20:30 - 21:00 | LT*4 | Hiro Ogawaさん KeigoNishimotoさん NiishiKuboさん YoshikazuHashimotoさん |
セッション内容
1.LINE Botで簡単&使えるチャットボット開発
presenter:小川奎弥さん
■概要
LINE BotとChatbot APIを利用して、作成した簡単に便利なチャットボットアプリの紹介。
自動応答LINEBot(メッセージに対する応答と画像を解析するBot)を作成
パッケージはリクルートが公開しているAPI(TALK API※)、Pythonのパッケージ等をを使用。
※A3RTに公開されているAPI
2.新機能LIFFの解説と使い方
presenter:内西功一さん(マネーフォワード エンジニア)
Slide
■概要
Messaging APIの大型新機能であるLIFFの概要と、使い方を解説。
■LIFFとは…
LINE内で動作するWEBアプリケーション。
特徴としてLINEを見ながらWeb画面も見ることができる。
主に表示画面の種類として3種類(大中小)ある。
■LIFFに期待できること
- 入力フォームの柔軟性
- パーソナライズ(セキュリティの担保)
- JavaScriptを使用した柔軟な処理が可能
■LIFFの難点 - shでしか入力できない
- ラッパーがない
- 公開されて間もないため、手順書等がない
実演ではrubyを使ってコーディング。LIFFで表示する画面はhtmlで記載。
3.LINE謎解きゲーム「#乾いた魔女謎」をつくった話
presenter:トリケさん(アセロラプロダクション 謎担当)
ユビスケさん(アセロラプロダクション テクノロジーとマーケティング担当)
■概要
LINEのAPI(Messenger API)を利用した謎解きゲームが流行っている。LINE謎解き「#乾いた魔女謎」をベースに仕組みや、LINEならではのユーザが喜んでくれたポイント解説。
リアルで行っている謎をデジタル(LINE)に持ってくる活動をしている。
■システム構成
LINEアカウント→データベースはDropBOX(GASで連携)
■LINEと謎の相性
* Webや紙媒体の謎解きではできなかった動作
* 不正解の回答があるので、リトライができる
* 入力力フォームが不要で分岐が容易
* ただただ実装が楽。さらに、ユーザの心理ハードルも手軽。
メモメモ:FlexMessegeといったデザイン性に優れたAPIも出ている
4.Bot開発におけるデザインパターン
presenter:松本和也さん(MAMORIO株式会社 エンジニア)
■概要
MAMORIO FairyEngine(※)の開発経験から得られた、複数プラットフォーム、複雑な会話パターンを持つBot実装のデザインパターンについて紹介。
※MAMORIOの機能(検索や通知)などをLINEやGoogleHomeなどBotツールで使用できる様にしたEngine
■Bot開発におけるGoFデザインパターン
旅行予約bot(機能:どこに?いつ?人数と?を聞き、記録する)
★Bot分岐を全て考慮するとプログラムが複雑化する
→Stateパターン(アクションを分岐させるのではなく、クラスで分岐してしまう)で実装
実装時に起きる問題として、複数プラットフォームに対応するのに分岐を書いてしまうと、プログラムが煩雑化する。
→strategyパターンでプラットフォームを切り替える
LT
1.撮るだけユーチューバーとCheckunの紹介
presenter:小川博教
撮るだけユーチューバー
音声認識や動作認識をAIで検知し自動でテロップ導入や動画編集を行う。
Checkun
グループにbotを招待することで、金額の割り勘や請求をグループメンバーに行える。
2.通販で
利用するMessegeing APIとLINEログイン
presenter:西本圭吾
■提案までの成り行き
[動機]初期機能として店舗の在庫を確認できるbotがあれば良いんじゃないか?
↓(提案をしてみると)
[追加要望]現実の要望は「フロアガイドの紙媒体のコストを何とかしたい。」
そこで、WazzUP!でのフロアガイドを作成した。
LINEで友達になって貰えることで、広告を出せることに気づく。
↓(広告について考えてみる)
reply型のBotは浸透していないため、話題性はあっても費用対効果は見込みにくい。
[追加機能]そのためシステム連携を行い、自動配信する仕組みを提供してみる。
↓(すると、、、)
広告を多数送っても(お金がかからないし、)友達数が減らない。
↓(つまり)
PUSH配信を効果的に活用することでコストパフォーマンスがあがる
さらに、オートログイン機能が便利(シームレスでユーザ管理がしやすい)
↓(通販サイトと組み合わせることで)
LINEで入荷リクエストを送ることができ、再入荷時にLINE通知が来る
■まとめ
- LINEアカウントに話しかけるという文化は定着していない
- PUSH配信を効果的に使用することで効果を得ることができる
- オートログインを利用することでUXが向上する
メモメモ:メールは一日4通来ると迷惑メール扱いされるが、LINEだといやがられない。
3.○○○
presenter:NiishiKubo
■Overview
- 農家とバイヤーの受発注のやりとりにLINE Botを導入した話
- メール、電話、FAX →Botに置き換えて業務改革
- "Botにおける入力フォーム"を試行錯誤した過程とその結果
■Thinking
1.メッセージやりとり形式→入力項目や回数が多すぎ煩雑になるためNG
2.Web入力フォームを利用
工夫点として、safariなど他のアプリに飛ぶとシームレスではないので、LINEのAPIを使用
また、全画面・シングルビューを使用することで1つのアプリで完結している様に見せることができ
よりシームレスになる。
■Summary
- "Botを導線/フォームはWeb"という選択肢もあり
- フォームもBotの一部と錯覚させる様な親和性を持たせる
デザイン:スマホらしいUI/Chatっぽい見た目
シームレスな画面遷移:全画面モーダル/SPA(Single Page Application) - 入力の手間を省けるようにフロントエンドフレームワーク(Vue)を活用
- 登録完了後はPUSH通知などでLINEアプリに戻してあげるとUIとして良い。
4.サービス開発のUIとしてLINEBotを使用する
presenter:橋本
IIKSサービス
→店舗ビジネス売上げアップ&効率化のための空間自動認識・予約自動応答システム
[効果]
- 売上げアップ
→空席情報をAIカメラで認識して、お客様から予約をとって「空き席を埋める」サービス - 手間いらず
→LINEで「席空いてる?」ときくだけでAIが自動的に空き席数を答えて応対し、予約に繋げる。 - 導入が簡単
→店内に端末(スマホ・ラズパイ)を置くだけですぐに使える。