今回はMacBookにpyenvでPython3をインストールする方法について紹介します。
使用したMacBookのバージョンはこちらです。↓
MacBook Pro 13, 2019 - macOS Sonoma 14.6.1
MacBookには標準でPythonがインストールされています。ですが、今後Pythonでの開発を進めていく中で、異なるバージョンのPythonを使用したくなったり、複数のバージョンを用いる必要がでてくることを想定し、pyenvを使用したインストール方法を選択します。
pyenv(パイエンブ)とは、簡単に言えば「複数のバージョンのPythonを簡単に管理できるツール」です。
手順は以下の通りです。↓
- ターミナルを起動する
- Homebrewをインストールする
- pyenvをインストールする
- Pythonをインストールする
1 ターミナルを起動する
これからの作業は全てこのターミナル上で行います。
2 Homebrewをインストールする
pyenvをインストールするためには「Homebrew」(ホームブリュー)というツールを用意する必要があります。
以下のバージョン確認コマンドを入力し「zsh: command not found: brew」と表示されたらHomebrewがまだインストールされていないということなので、インストール用のコマンドを実行します。
※Homebrewを使うにはCommand line tools for Xcodeが必要になりますので、Xcodeをインストールしておきましょう。「xcode-select --install」←こちらのコマンドでインストールできます。
・バージョン確認コマンド
brew -v
・インストール用コマンド
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
インストールが終了した後もう一度バージョン確認コマンドを入力しましょう。以下のようになればOKです。
※数字はバージョンによって異なります
Homebrew 4.3.24
3 pyenvをインストールする
手順2と同じように、以下のバージョン確認コマンドを入力し「zsh: command not found: pyenv」と表示されたらpyenvがまだインストールされていないということなので、インストール用のコマンドを実行します。
・バージョン確認コマンド
pyenv -v
・インストール用コマンド
brew install pyenv
インストールが終了した後もう一度バージョン確認コマンドを入力しましょう。以下のようになればOKです。
※数字はバージョンによって異なります
pyenv 2.4.13
次の手順でpyenvを使用してPythonをインストールしますが、その前にインストールしたpyenvの設定をしておきます。
このコマンドでpyenvの初期化の設定を.zshrcファイルに書き込み、その設定を反映させることができます。
以下のコマンドを入力します。↓
echo 'export PYENV_ROOT="$HOME/.pyenv"' >> ~/.zshrc
echo 'export PATH="$PYENV_ROOT/bin:$PATH"' >> ~/.zshrc
echo 'eval "$(pyenv init -)"' >> ~/.zshrc
source ~/.zshrc
4 Pythonをインストールする
以下のコマンドでPythonのバージョンを指定し、インストールすることができます。↓
※インストールできるバージョンは「pyenv install --list」コマンドで確認できます。今回はVer3.12.6をインストールします。
pyenv install 3.12.6
インストールが完了したら以下のコマンドで確認します。↓
pyenv versions
↓と出力されればOKです。
* system (set by /Users/ユーザ名/.pyenv/version)
3.12.6
最後はこのインストールしたPythonを使用できるように設定していきます。
以下のコマンドを入力します。↓
pyenv global 3.12.6
ここまでくればあなたのMacBookでもPythonが使えるようになっているでしょう。
最後に、便利なコマンドを紹介しておきます。
↓以下のコマンドはPythonがどこにあるのかを教えてくれます。
which python
which python3