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パブリックチェーンとプライベートチェーン

Last updated at Posted at 2017-11-30

今回はブロックチェーンのパブリック型とプライベート型(おまけ程度にコンソーシアム型も)について紹介します。
できる限り「Short & Simple」を心がけます。
なお、私もブロックチェーン初学者なので、内容に誤り等ありましたらご指摘いただけると幸いです。

パブリックチェーンとプライベートチェーンの違い

一言で言うと「ネットワークに参加しているノードの数を把握できるか否か」

  • パブリックチェーンは把握できない

  • プライベートチェーンは把握できる

この違いにより生まれる差は「合意形成の方法」、特に「誰が」合意形成するか

  • パブリックチェーンは不特定多数のノード (→中央管理者が存在しない)

  • プライベートチェーンは特定のノード (→中央管理者が存在する)

(「合意形成」に関しては別途記事を書こうと思います)

パブリックチェーン

パブリックチェーンのメリット

  • 不特定多数がネットワークに参加しても合意形成が実現できる(ビザンチン将軍問題を解決できる)
  • 公共性、真正性を備えている

パブリックチェーンのデメリット

  • 合意形成にあたり、膨大な計算を行うための「時間」「マシンパワー」「電力」が必要

パブリックチェーンの例

  • Bitcoin
  • Ethereum
  • nem

プライベートチェーン

プライベートチェーンのメリット

  • 迅速な合意形成が可能(信頼できる限られたノードで合意形成を行うため)
  • マイニング報酬などのインセンティブが不要

プライベートチェーンのデメリット

  • ネットワークが拡大するほど性能低下に陥りやすい
  • ネットワーク規模を拡大できないことにより、「ゼロダウンタイム」性能が多少犠牲となる

プライベートチェーンの例

  • Ethereum
  • Hyperledger Fabric
  • Corda
  • mijin

コンソーシアムチェーン

中央管理者が存在するという点でプライベートチェーンの仲間と言えるが、
プライベートチェーンは1つの企業や単一組織内など、単一の管理主体で運用するのに対し、
コンソーシアムチェーンは複数の企業や組織など、複数の管理主体で運用するブロックチェーン。
プライベートチェーンに比べ、データの改ざん難易度が高く検閲耐性が高いと言える。

コンソーシアムチェーンの例

  • Hyperledger Fabric
  • Hyperledger Iroha

参考文献

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