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IOTAのWhitepaperを読んでみた(要約〜1章)

Last updated at Posted at 2017-12-24

今注目されているIOTAのWhitepaperを読んでみたので、簡単にまとめます。
初心者向けということで対象は要約〜1章のみです。
ドキュメントのバージョンは、本記事執筆時点でIOTAの公式サイトにあがっている1.3です。
簡単なまとめであり和訳ではありません。ポイントと思った内容を箇条書きにしています。
内容に誤り等ありましたらご指摘いただけると幸いです。

ドキュメント名:The Tangle
バージョン:1.3
公開日:2017年10月1日
ドキュメントの場所:IOTA公式サイト

要約

  • IOTAとはIoTに特化した暗号通貨
  • IOTAを支える基盤技術としてTangleがある
  • Tangleは機器間(M2M)での少額決済システムを確立するために必要な機能を持つ

1章 システムの紹介

  • 多くのブロックチェーンの欠点として、いかなる価値のトランザクションにも手数料が発生することが挙げられる
  • IoT産業では少額決済(マイクロペイメント)が重要であり、高額な手数料を支払う仕組みではシステムが成り立たない
  • しかし、トランザクション手数料はブロック生成者のインセンティブとして働くので、簡単には取り除けない

  • Tangleはブロックチェーンを用いない
  • TangleはIoT産業向けの暗号通貨「iota」に実装されている
  • Tangleとは**DAG(有向非循環グラフ)**である
  • ノードによって発行されたトランザクションはトランザクションを保存するための台帳であるTangleグラフのサイト集合を構成する
  • 新しいトランザクションがTangleに到着すると前の2つのトランザクションを承認する必要がある
  • すべてのトークンはジェネシストランザクションで作られた
  • 将来的に新たにトークンは生成されない
  • トランザクションを発行するためには、ユーザーは別のトランザクションを承認する必要がある
  • そのため、トランザクションを発行するユーザーはネットワークセキュリティに貢献することになる
  • 各ノードは承認済みのトランザクションが矛盾していないかどうかをチェックする
  • チェックしたトランザクションがTangle履歴と矛盾するとノードが判断した場合、ノードは直接的または間接的にそのトランザクションを承認しない
  • もしあるノードが矛盾するトランザクションを承認する新しいトランザクションを発行すると、他のノードがその新しいトランザクションを承認せず、忘れ去られるリスクを負うことになる
  • ノードは承認するトランザクションを選択するためのルールは課されていない
  • ノードが有効なトランザクションを発行するには、Bitcoinのブロックチェーンと同様の暗号パズルを解く必要がある**(PoW)**

  • iotaネットワークは非同期
  • Tangleには矛盾しているトランザクションも含まれる
  • すべてのトランザクションがTangleに入ることができる
  • 矛盾したトランザクションが存在する場合、各ノードはどのトランザクションが孤立するか(オーファントランザクションになるか)を決める必要がある
  • オーファントランザクションはそれ以降新たなトランザクションによって間接的に承認されることはない

2章以降については別途まとめようと思います。

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