Raspberry Pi の Python デフォルトバージョンを 2系 から 3系 に切り替える

#環境
投稿時点での最新の NOOBS をインストール済みです。

$ cat /etc/os-release
PRETTY_NAME="Raspbian GNU/Linux 10 (buster)"
NAME="Raspbian GNU/Linux"
VERSION_ID="10"
VERSION="10 (buster)"
VERSION_CODENAME=buster
ID=raspbian
ID_LIKE=debian
HOME_URL="http://www.raspbian.org/"
SUPPORT_URL="http://www.raspbian.org/RaspbianForums"
BUG_REPORT_URL="http://www.raspbian.org/RaspbianBugs"

#切替手順
##インストール済 Python バージョン確認

python コマンドで確認すると、2系のPython がデフォルトになっています。

$ python -V
Python 2.7.16

ちなみに 3.7系の Python もインストール済みです。

$ python3 -V
Python 3.7.3

alternatives を確認

皆さんお馴染みの update-alternatives コマンドで、Python がバージョン管理されているか確認します。
もちろんこの時点で Python は登録されていません。

$ sudo update-alternatives --list python
update-alternatives: エラー: python の alternatives がありません

alternatives に登録

update-alternatives コマンドで、Python の 2系（2.7）と3系（3.7）を登録します。

$ sudo update-alternatives --install /usr/bin/python python /usr/bin/python2.7 1
update-alternatives: /usr/bin/python (python) を提供するために自動モードで /usr/bin/python2.7 を使います
$ sudo update-alternatives --install /usr/bin/python python /usr/bin/python3.7 2
update-alternatives: /usr/bin/python (python) を提供するために自動モードで /usr/bin/python3.7 を使います

alternatives を確認

以上の手順で alternative による Python のバージョン管理ができるようになります。

また update-alternatives --config コマンドにより、デフォルトの Python バージョンを確認することができます。
もしこの時点で3系の Python がデフォルトになっていないようなら、選択肢の番号を入力します。（空エンターならそのまま終了）

$ sudo update-alternatives --list python
/usr/bin/python2.7
/usr/bin/python3.7
$ sudo update-alternatives --config python
alternative python (/usr/bin/python を提供) には 2 個の選択肢があります。

  選択肢    パス              優先度  状態
------------------------------------------------------------
* 0            /usr/bin/python3.7   2         自動モード
  1            /usr/bin/python2.7   1         手動モード
  2            /usr/bin/python3.7   2         手動モード

現在の選択 [*] を保持するには <Enter>、さもなければ選択肢の番号のキーを押してください:

念の為、python コマンドで 3系に切り替わっているか確認します。

$ python -V
Python 3.7.3