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実はFirefoxにはWebページの翻訳機能がある

Last updated at Posted at 2019-12-18

はじめに

先月、MozillaがFirefoxにオフラインで利用できる、Webページの翻訳機能の実装を進めている、というニュース記事を読みました。調べてみると、Firefoxにはすでに、Webページのクラウド翻訳機能が実装されていたことを知りました。

そんで、その機能を使うための日本語の情報が全く無かったため、この記事を書きました。(ちなみにqiita初投稿)

※今回使用したFirefoxのバージョンは71.0です。

翻訳機能について

翻訳機能を使う設定をすると、外国語のページを閲覧したとき、翻訳ツールバーが上部に表示されます。こんな感じ。

翻訳ツールバー

ただし、FirefoxのWebページの翻訳機能を使うには、about:configでの設定と、利用する翻訳APIへの登録とそのAPIキーが必要です。

設定方法

Firefoxのabout:configで設定を行います。

まずは、翻訳ツールバーを表示する設定です。下記の設定をtrueに変更します。真偽値はダブルクリックで切り替えが可能です。

browser.translation.detectLanguage
browser.translation.ui.show

次に、翻訳エンジンの名前を文字列で設定します。下記の設定にGoogle, Yandexのどれかをセットします。(今回、試したところBingは動作せず)

browser.translation.engine

最後に、APIキーの設定を追加します。設定値はもちろん文字列ですが、先ほど設定した翻訳エンジンにより、設定名が異なります。

browser.translation.engine の値 APIキーの設定名
Google browser.translation.google.apiKey
Yandex browser.translation.yandex.apiKeyOverride
Bing browser.translation.bing.apiKeyOverride

APIキーは各自で発行して設定してください。

以上で設定完了です。

今回使った翻訳APIの比較

API 翻訳精度 料金 APIキーを発行するページ
Google(Google Cloud Translation API) 月50万文字まで無料(詳細 https://console.cloud.google.com/apis/credentials
Yandex(Yandex.Translate API) 月100万文字まで無料(詳細)
クレカ登録不要で使える
https://translate.yandex.com/developers/keys
Bing(Microsoft Translator Text API) 月200万文字まで無料(詳細 https://portal.azure.com/#create/Microsoft.CognitiveServicesTextTranslation

さいごに

・設定名をSearchfoxで検索すれば、どこのコードで使われているのかが見れます。

・Webページは文字数が多いので、翻訳APIの無料利用枠を超過する恐れがあるので注意しよう。(素直にChromiumを使え)

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