【参加レポート】AWS Summit Japan 2025
開催概要
- 日時:2025年6月25日(水)〜 6月26日(木)
- 会場:幕張メッセ(千葉)+ オンライン
- 主催:AWS Japan
- 参加形式:現地/オンライン(どちらも無料・事前登録制)
基調講演の印象まとめ
テーマ
「ビルダーのためのAWSテクノロジー:その深化と進化」
印象的な登壇者
- 株式会社ドワンゴ 代表取締役社長:夏野 剛 氏
個人的メモ
- ニコニコ全サービスを3年かけてAWSへ全面移行(2025年4月完了)
- 2024年6月のサイバー攻撃でオンプレ環境が使用不能に → AWS切り替えで即復旧
- サイバー攻撃から3日で「ニコニコ生放送(Re:仮)」を公開したスピード感
- 移行の決め手は「堅牢性・柔軟性・献身性・多様性」
- KADOKAWA全体のクラウド化も視野に、ドワンゴが中核に
クラウド移行はもはや“コスト最適化”ではなく、“事業継続性”の柱になっていると実感
セッションの学び
Amazon Aurora DSQL アーキテクチャ解説
注目ポイント
- 各層が独立してスケーリング可能(compute / storage 分離)
- 楽観的トランザクションの活用
- 高スループット&低レイテンシの実現
Aurora DSQL の強みまとめ
項目 | 内容 |
---|---|
スケーラビリティ | 層ごとの水平スケーリングに対応 |
高可用性 | 障害対応が高速&自動フェイルオーバー |
強整合性 | マルチリージョンでも一貫性を担保 |
パフォーマンス | クエリとストレージを分離して高速処理 |
開発しやすさ | アプリ側で整合性制御不要で楽になる |
AI アプリケーションのためのデータエンジニアリング戦略
ポイント
- 非構造化だけでなく構造化データも活用して初めてAI活用の土台ができる
- NL2SQL(自然言語→SQL自動生成)により、構造化データにもRAG(Retrieval-Augmented Generation)を適用可能に
- Amazon Bedrock Knowledge Bases でNL2SQL+RAGの運用がぐっと楽に
これからのデータ活⽤を⽀える、Amazon QuickSight の進化と⾰新
新機能ざっくりまとめ
機能 | 内容 |
---|---|
AI質問応答 | 自然言語で質問→即座にグラフなどで回答 |
ダッシュボード自動生成 | 分析時間が数分レベルに短縮 |
サマリー生成 | データから要点を抽出して文章化 |
ストーリーテリング | AIがわかりやすい解説文を生成 |
シナリオ分析支援 | 複数の意思決定パターンを提示 |
デモ事例:docxからマーケ戦略を自動立案
👀 感想
- ノーコードで使える分析ツールとしての完成度がかなり高まっている
- エンジニア以外のビジネス層に刺さる機能が豊富
- 個人情報や顧客データはモデル学習に使用されない =プライバシー面も安心
Expo・ハンズオン体験
面白かったブース
- 大喜利Dojo:AIがボケをジャッジしてくれるブース(大盛況)
- サーバレスプレッソ:Lambda使ったバリスタ体験
参加したハンズオン
-
Amazon Bedrockを使って生成AIアプリ開発
→ 手順が丁寧で、Bedrock触るには良い入口になった
ノベルティ・イベント演出
- ノベルティ:ホットアイマスク、ミンティア、野菜生活
- 会場演出:DJブースやVJ、フォトスポットで盛り上がり演出も
参加して感じたこと
- セッションに詰め込みすぎてブース回りきれなかったのが反省
- 「Amazon Q」と「Bedrock」関連の話題が圧倒的に多かった印象
- 今後はAWS SAAの学習を進めて、基礎をもっと固めたい