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[Jetson]古いTX1をNano人気に便乗して復活させる

Last updated at Posted at 2020-02-09

0.はじめに

Jetson Nano持ってないのに、勝手に敬愛してる鶴長さんからあげさんが著者なので、発売直後にNano本購入しました:sweat:
Jetson-Nano超入門
SS 2020-02-09 17.42.41.jpg

調べてみると、この本に出てくるJetPack4.3は、なんと最近すっかり出番のなくなった我が家のJetson TX1にも対応していることが判明!Nano本ありがとう!!

NanoみたいにSD Card Flashでブート....って程簡単じゃないけど、以前のJetPackに比べたら数段インストールが楽になっていました。ただ TensorflowやKeras動かそうとすると以前同様苦労したので、TX1持っていて使っていない人の参考にKeras動かすまでのメモです。

1.JetPack導入

JetPack導入手順は英語ですが以下に説明されています。
Quick Start Guide

Nanoと違ってUbuntu16.04 or 18.04が動作するHOSTが必要です。

You have a host computer that is running Ubuntu (Linux) version 16.04 or 18.04.

今回は18.04で行いました。

(1)HOSTにSDK Manager導入

これは上記Quick Start Guideのままやれば良いので省略します。
(本当はINSTALLした時にスクショとってなかったので:sweat:)

(2)HOSTにSDK ManagerからINSTALL

(1)で導入したSDK ManagerをGUIから起動します。
NVIDIA Developerアカウントを入れると以下のSTEP.1画面になるので、ターゲット(TX1)などを指定してインストール開始します。
Screenshot from 2020-02-09 09-47-37.png

STEP.2画面でINSTALL対象ソフトを選択します(ここでは全部選択)。
Screenshot from 2020-02-09 09-56-43.png

SEP.3画面が表示されます。
Screenshot from 2020-02-09 09-59-29.png

デフォルトでAutomatic Setupになっているので Manual Setupに変更します。
(ここもスクショ忘れました:p)

画面指示にあるように、HOST-TX1間をMicro USBケーブルで接続し、TX1をリカバリーモードで起動してINSTALL続行する必要があります。
リカバリーモードのSW位置は以下の図が参考になります。
TX1リカバリーモード参考
SS 2020-02-09 10.08.36.jpg

TX1側はFlashが終わると再起動してUbuntuインストーラが起動し、通常のUbuntuインストール時の画面が表示されます。
ここでユーザ(この例ではkenzo)などを設定します。

HOST側はTX1へのFlashが終わると以下画面で待ちに入るので、TX1に登録したユーザ名を入れます。
Screenshot from 2020-02-09 11-42-50.png

STEP3.が続行されます。
Screenshot from 2020-02-09 10-31-07.png

INSTALLが完了するとSTEP.4画面で完了です。
Screenshot from 2020-02-09 12-12-27.png

ここまでくるとMicro USBケーブルを外してHOSTの役目は終了です。

TX1でUbuntu18.04が動きました。
IMG_4103.jpg

2.Tensorflow2.0導入

Nano本に書かれているいろんなツールも楽しいのですが、せっかくのGPUボードなので TensorFlowを使えるようにします。
Jetson Nano用に.whlからtensorflowを導入する記事があるので、これを参考に。

Jetson Nano への.whl(wheel)を用いたTensorflow install 手順

(1)まずはpip3とh5py導入

Ubuntu18.04にはpython3は入っていますがpip3がはいってないので aptでpip3を入れてUpdateしておきます。
またインストール中のh5pyエラーを回避するため先にh5pyを入れておきます。

コードはこんな感じ。

sudo apt install python3-pip
sudo pip3 install --upgrade pip

sudo apt-get install libhdf5-serial-dev hdf5-tools
sudo pip3 install h5py

(2)Tensorflow.whlのURLを調べて pip3 install

以下のサイトにJetson用Tensorflowパックがあるので導入するwhlのURLを調べます。
Jetson Download Center
SS 2020-02-09 16.56.25.jpg

そのURLを pip3 installの引数にして実行。今回はこんなURL。

sudo pip3 install https://developer.download.nvidia.com/compute/redist/jp/v43/tensorflow-gpu/tensorflow_gpu-2.0.0+nv20.1-cp36-cp36m-linux_aarch64.whl

色々依存パッケージもINSTALLされて時間かかります。

SS 2020-02-09 17.24.13.jpg

(3) Tensorflow 確認

tensorflow2.0が使えるようになりました。

SS 2020-02-09 19.42.19.jpg

REPLで以下を入れればGPU利用も確認できます。

>>> from tensorflow.python.client import device_lib
>>> device_lib.list_local_devices()

SS 2020-02-09 19.47.47.jpg

(4)tf.keras確認

tensorflow2.0なのでそのままでもkerasは使えます。

>>> model = tf.keras.models.Sequential()
>>> type(model)

SS 2020-02-09 19.52.43.jpg

3.Keras導入

せっかくなので従来のKerasも入れてみます。

(1)まずはscipyを用意

scipyの通常インストール(コンパイルにfortran使うやつ)はうまく行かなかったので、scipyもパッケージで入れます。

sudo apt-get install python3-scipy

(2)kerasをユーザモードで導入

pip3 install keras --user

(3)確認

REPLでkeras versionを確認します。
SS 2020-02-09 20.00.59.jpg

あとは以下のようなKerasサンプルをやってみて動作確認すればOKです。
KerasでMNIST分類問題をCNNで解く

TX1が復活しました:smile:

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