はじめに
先日業務の中でDjangoの仕様であるobjectsにつまづいてしまったので、この機会にobjectsが使える条件など調べた情報をまとめます。
初歩的な内容になってしまうかもしれませんが、知識の確認がてらにでもご覧ください。
そもそも'objects'とは？
このobjectsとはモデルマネージャーと呼ばれるものです。
データベースから任意のデータを操作する際などによく使われます
Djangoでは、モデル名.objectsのようにすると様々なことができます。
具体例
| name | price |
|---|---|
| apple | 100 |
| orange | 100 |
| banana | 150 |
from app.models import Item
items = Item.objects.filter(price=100)
上記ではモデルマネージャーであるobjectsにモデルマネージャーのメソッドであるfilter()が連結され、'price'が100である'apple'と'orange'が取り出されています。
objectsが必要な場合
結論
モデルクラスに対してモデルマネージャのメソッドを使う場合です！
具体例
#先ほどと同じ記述です
from app.models import Item
items = Item.objects.filter(price=100)
このように、モデルクラスに対してfilter()メソッドのようなモデルマネージャのメソッドを使うときは
モデルクラス(Item).モデルマネージャ(objects).モデルマネージャのメソッド(filter())
と記述します。
objectsが不要な場合
結論
クエリセットインスタンスに対してモデルマネージャのメソッドを使う場合です！
具体例
1 from app.models import Item
# filter()はクエリセットを返す
2 items = Item.objects.filter(price=100)
3 items = items.order_by('name')
二行目の記述でitemsにはfilter()が返したクエリセットインスタンスが代入されています。
このため、三行目では
items.objects.order_by('name')
とする必要がありません。
おまけ
モデルマネージャのメソッドは、クエリセットインスタンスに対して連結して記述できます。
from app.models import Item
# filter()はクエリセットを返すので、order_by()を連結できる
items = Item.objects.filter(price=100).order_by('name')