1. ChatGPTとは?エンジニア目線での概要
最近、エンジニア界隈だけでなく一般層にも広く知られるようになった「ChatGPT」。
すでに触ったことがあるという方も多いのではないでしょうか。
ChatGPTは、OpenAI社が開発した対話型AIで、大量のテキストを学習した「大規模言語モデル(LLM)」をベースにしています。
単なるチャットボットとは異なり、文脈を理解しながら自然な対話ができるのが特徴です。
では、実際にどんな使い方ができるのでしょうか?
ChatGPTは例えば以下のような用途で活用できます:
- プログラミングの相談(コードレビュー、バグ調査など)
- 技術要点の整理やドキュメントの要約
- 設計や方針の壁打ち
- 英文メールの翻訳・添削
- 学習の効率化や調べもの支援
まさに“技術系なんでも相談所”といえる存在ですが、今回はその中でも「資格試験」、特にAWS認定資格の学習に絞って、実際に役立った活用方法を具体例とともに紹介していきます。
2. AWS資格勉強とChatGPTの相性とは?
AWS認定試験は、出題範囲が広く、初学者にはとっつきにくい内容も多いです。
特に、「選択肢の正誤」や「設問の意図」を自力で理解するのは難しく、独学に限界を感じることもあります。
そこで私が最も価値を感じたのが、ChatGPTを1on1の家庭教師のように使う方法でした。
ChatGPTを家庭教師として使うメリット
- 自分の苦手分野を分析・特定してくれる
- 間違えた問題の意図や背景を深掘りしてくれる
- 質問のレベルに合わせて説明スタイルを柔軟に変えてくれる
- 何度でも聞き返せるので理解が定着しやすい
Udemyや市販の教材はカリキュラムに沿って進むため、個別対応は難しいですが、ChatGPTなら**「今、知りたいこと」**にピンポイントで応えてくれます。
3. 質問例と効果的なやり取り(プロンプト実例)
ChatGPTの効果を最大限に引き出すには、プロンプト(質問の仕方)の工夫が重要です。
以下に、実際に学習中に使って効果を感じたプロンプト例を紹介します。
プロンプト例①:「なぜこの選択肢が正しいのか教えて」
次の問題で、なぜBが正解なのか、他の選択肢と比較して理由を教えてください。
Q: S3バケットに対するアクセス制御に関する設問(中略)
A: A. ACL、B. バケットポリシー、C. IAMポリシー、D. SCP
→ 正解の理由と他選択肢の誤りを論理的に比較しながら解説してくれます。
プロンプト例②:「自分の苦手分野を分析して」
今までのやり取りから、私が理解できていないAWSサービスのカテゴリを教えて。
試験対策として、どこを重点的に復習すべきかアドバイスしてください。
→ 自分でも気づいていなかった弱点領域を可視化してくれます。
プロンプト例③:「全体構成から詳細手順まで一気通貫で理解」
外部ネットワークにアクセスするためのセキュアなソリューションを複数列挙し、
それぞれの構成方法、サービスの組み合わせ、具体的な手順や画面操作方法まで例を交えて詳しく教えて。
→ アーキテクチャの全体像から具体的設定手順まで一貫した理解が得られました。
教材では得られない深い実践知が身につきます。
4. ChatGPTを使って良かったこと・注意点
✅ 良かったこと
- 自分専用の学習パートナーになる
- 質問の意図に応じて説明スタイルを変えてくれる
- 検索よりも速く・深い答えが得られる
- 構成の背景や意図まで含めた本質的な理解が進む
⚠ 注意点・コツ
- 情報の正確性は必ず確認する(公式ドキュメントも併用)
- プロンプトの質が回答の質を決める(慣れが必要)
- あくまで**「補助ツール」として主体的に使う**意識が大切
5. まとめ:効率的に資格勉強を進めるために
ChatGPTは、使い方次第で学習の最強パートナーになります。
とくにAWS認定資格のように範囲が広く、理解が問われる試験では、
- 苦手分析
- 問題解説
- 設計支援
- 手順説明
といった多角的な学習支援をしてくれます。
「検索」や「動画視聴」では得られない、会話を通じた理解の深まりが最大の魅力です。
📌 こんな人におすすめ
- AWS資格の独学に不安がある
- 書籍や動画では理解が進まなかった
- 学習をもっと効率的に進めたい
- ChatGPTを「検索以上」に活用してみたい