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1年間enPitという授業でスクラム開発を学んだ

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この記事は筑波大学でenPitという授業を通じてチーム開発を学んだ際の個人レポートです。
個人的に感じたことや思ったことをつらつら書いていこうと思います。
記事の質には期待しないでね。

enPitについて

まず始めに、enPitについて説明します。enPitとは

「成長分野を支える情報技術人材の育成拠点の形成(enPiT)」は、4分野における高度IT人材の育成を目指しています。大学・企業界の協力体>制のもとで推進されるリアリティの高い講義や演習など、特色あるプログラムを通じて実社会においてイノベーションを起こすことができる人材を輩出します
https://www.enpit.jp/ より

授業では、個々が悩み事を持ち寄ってチームを組み、その悩み事を解決するプロダクトを
アジャイルで開発するということを春と秋で行いました。
この記事では主に秋に開発したプロダクト及びチームについて紹介します。

開発したプロダクト

私たちのチームが開発したプロダクトは「つくとぴ」というアプリです。
以下にEVPを載せます。

[つくトピ] は
[オンライン授業で初対面の人とグループを組んだ時に雑談するときの話題がない]を解決したい
[オンラインで初対面の
人と話すのが苦手な筑波大学生]向けの
[Webアプリ] です。
これは
[お互いのプロフィールから共通点を可視化することで話題発見の手助けをすること] によって、
[ToPick(話題提供アプリ)、共通点探しゲーム] とは違って
[最初に会話を探す手間なしでその人たち自身に注目した話題(共通点)提供] を実現できます。

以上のように、共通点を可視化して話題を提供する雑談支援ツールです。
このURLからアクセスできます
https://tsukutopi.azurewebsites.net/tsukutopi/

使い方

上記のURLにアクセスすると以下の画面が表示されます
スクリーンショット (55).png
次に、「とうろく」ボタンをクリックすると、
スクリーンショット (57).png
上のようなページに移動します。
このページでは共通点のマッチングに使うためのプロフィールを登録します。
プロフィールを登録した後は、ホーム画面に戻り、自分と相手の学籍番号を入力すると
スクリーンショット (60).png
上記のようなページが表示され、自分と相手との共通点が可視化され、会話が盛り上がります。

チームについて

私たちは「高みのリーゼント」というチームで活動していました。
春のチームが解散するということで結成されたチームであり、ほとんどが顔もしらない状態からチームの活動が始まりました。
それぞれの役割は

  • 宮本君; スクラムマスター、デプロイ担当
  • 知野君: プロダクトオーナー
  • TK君: 開発者
  • 小須田君: 開発者
  • 自分: 開発者
    のようになっていました。

プロダクトやチームの軌跡

へマッチアー

「高みのリーゼント」はかなり方針転換が起こったチームでした。
まず始めに、私たちは元々「へマッチアー」というプロダクトを開発していました。
これは、"自分に似合う髪型がわからない"という困りごとを
"色々な髪型のテンプレートを用意することで、自分に似合う髪型を見つけ出す"という方法で解決するプロダクトです。
Sprint1はこのプロダクトを開発していました。しかし、Sprint1にロングレビューが終わってSprint2の最初の開発日に、
私たちの悩み事をそのまま解決してくれるような競合アプリを発見してしまいました。
そして、このまま解決を進めても競合アプリとの差別化は図れないと判断し、「へマッチアー」の開発を諦めて、
新たな困りごとから決めることにしました。

つくとぴ

そして新たな悩み事「授業名で一緒のグループになった初対面の人との雑談が盛り上がらない」を解決するために「つくとぴ」の開発が始まりました。
なぜ「へマッチアー」の開発を諦めなくてはいけなかったのを考えたときに二つの理由が出てきました。
一つ目は競合の調査不足です。これは単純に開発を始める前に競合を調査することを怠ったことが原因です。
二つ目は価値検証が足りなかったためです。「へマッチアー」は必要なのか、ユーザがほんとに必要な機能は何かなどのプロダクトの価値検証をおざなりにした結果、「へマッチアー」の価値がわからなくなって競合との差別化ができませんでした。
上記の失敗と経て、「つくとぴ」の開発では二つ目の価値検証に重きを置いて開発を進めるようになりました。
価値検証に重きを置いたおかげでプロダクトの価値への理解がチーム全体で深まりましたが、あまりに価値検証をしすぎて、プロダクトの開発に中々入れないという弊害も発生しました。
実際に私たちがプロダクトの開発に入れたのは12月前後でした。また、メンバーが不慣れなDjangoで開発したことも相まって、成果発表会直前までユーザが触れるプロダクトはできませんでした。しかし、モブプロなどを駆使することで、最終的には最低限の形にすることができました。

学んだこと

プロダクトの価値検証

この秋学期の開発を通じて、個人的には価値検証の重要さを痛感しました。
価値とはプロダクトの軸になるもので、それが曖昧になるとプロダクトの軸がぶれてしまい、開発へのモチベーション下がり、効率やメンバーの士気にも影響してしまいます。だからこそ、プロダクトを開発する前の価値検証には時間をかけるべきであり、毎スプリントのレビューやフィードバックも大事にしながら開発を進めなければいけないと考えるようになりました。

デプロイの重要性

また、デプロイの重要性もわかりました。デプロイができないとユーザが直接プロダクト体験できず、その分レビューやもらうフィードバックの質も下がってしまい、プロダクトの価値にも影響しかねません。私たちのチームはデプロイに時間を取られてうまくレビューができなかったことが多くあったため、これも身をもって思い知ることになりました。

スプリントゴールの達成

他にもスプリントゴールが達成できるかどうかはチームの士気に大いに関わります。
私たちのチームではスプリントゴールが達成できた瞬間、チームに余裕や安心が生まれ、表情も柔らかくなり心理的安全性が上昇します。そして次のスプリントに向けて前向きに話し合うことができました。反対にスプリントゴールが達成できなかった日は全体的にメンバーの表情が暗く、振り返りで話すこともネガティブなことが多くなるように感じました。また、スプリントゴールが達成できなかったということは、予定よりも遅れているということになり、余裕も少なくなります。
スプリントゴールの達成のためにはメンバー間のコミュニケーションは欠かせず、そのためにデイリースクラムといったイベントが存在しているのだと考えました。

最後に

最後に、これからenPitを受講しようか迷っている人の中で、開発をしてみたいという方は是非受講することをお勧めします!
理由は主に
・チーム開発を体験できる
・開発に必要な知識がわかる
・人脈が広がる
などが挙げられます。
この中でも「開発に必要な知識がわかる」ということからオススメしたいです。
私は1年前までは開発をする際の必須スキルであるデプロイやDB構築などの知識が全くなく、かろうじてhtmlを書ける程度であり、
個人開発へ手を出しづらく感じていました。
しかしこのenPitではチームで開発をする際の知識に加えて、単純な開発の知識も身に着きます。また、私はあまり活用できませんでしたが、
slackやdiscordでいつでも先生やメンターの方に技術的な質問をすることもできます。
後、単純に貴重なチーム開発の経験を積めることもかなり大きいです。
以上の理由から、私はenPitを受講することをオススメします。
ここまで読んでくれた方、ありがとうございました。

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