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技育祭2023【秋】で45分間の登壇を務めたので、スライド作成や発表準備の要点を残します

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Supershipの名畑です。Dr.STONE NEW WORLD の第2クールが始まりましたが、毎話毎話、人間の知と思いがこれでもかと込められていて熱すぎる。

はじめに

サポーターズ様による技育(GEEK)プロジェクトという取り組みがございます。もの創りを行う学生を増やし、未来の技術者を育てるというとても素晴らしいプロジェクトで、Supershipも2023年度はスポンサーとして名を連ねさせていただいております。
エンジニア不足という課題を抱えている日本の未来を変えようという、非常に価値ある取り組みです。

この技育プロジェクトが提供する成長機会の一つである技育祭2023【秋】が10月21日、22日に開催されました。
技育祭は毎年、春と秋に開催されています。大規模なため、ご存知の方も多いかもしれません。

3,000人ほどが参加する学生向けのオンラインカンファレンスであり、著名な方々の登壇もあり、かなりバラエティに富んだ内容となっております。エンジニアを目指す学生であれば誰でも参加OKのため、そこまで技術要素に寄っていないことが特徴でしょうか。今回はRubyの開発者であるまつもとゆきひろさんや、河野太郎デジタル大臣も登壇されました。

そんな 技育祭2023【秋】 に僭越ながら私も登壇させていただきました。
45分間という、通常のエンジニア勉強会などと比べるとやや長めな時間での発表でした。

登壇に渡って私がどのような準備をしたかのノウハウは、特別な内容はないですが、これから勉強会などで登壇をしてみたい方などにとっては参考になるかもしれないなと考え、こちらにて共有させていただきます。
アウトプットを大事に」という技育プロジェクトの理念とも合いますので。

ちなみに、登壇は同じ会社の面々の協力あってのものなので、私だけの力で得たものではございません。

余談ですが、春にも登壇させていただいたのですが、その際の動画やスライドは「技育祭2023【春】アフターレポート~CTO名畑さんが大手・ベンチャー論争に終止符を打つ!?~|Supershipグループ社内報 - Super Stories」をご覧ください。

当日の発表スライド

テーマ決め

まず、最初にテーマ決めをしました。

視聴者層の考慮

エンジニア向け勉強会は、技術要素での縛りがあるケースが多いように思います。
言語、フレームワーク、などなど。

ですが、技育祭の場合は、サイトのQ&Aから抜粋すると

Q:プログラミング経験があまりないのですが参加できますか?
A:ITエンジニアという職業に興味のある方であればどなたでもご参加いただけます。講演は様々なテーマ、レベルにて実施されますのでご安心ください。

とのことで、そもそもとして、発表内容において技術に深く触れるのが難しいです。

しかも参加は学生なら誰でも大丈夫なので、義務教育中の方々もいるでしょう。

興味を持たせることへの考慮

これは企業毎に異なるのですが、私の場合は同じ時間帯に3社が発表するというスケジュールでした。
3つ同時にZoom画面を開く(いわゆる3窓)という強者もいるでしょうが、通常は1つしか見ないでしょうから、どうしても視聴者の奪い合いが発生します。

さらに、タイムテーブルを見るとわかるのですが、私と同じ時間帯の登壇会社はパーソルキャリア様とMIXI様で、2社とも素晴らしい会社の上にめちゃくちゃ有名で、どう考えても知名度では負けているため、いかにして興味を持ってもらえるテーマにするかは気を遣いました。(結果としてはめちゃくちゃ被りましたけど)

自分にはなにが話せるか

私が発表する以上は、私だからこそ発表できる内容でなくては意味がないし、浅くなります。
なので、自分自身の棚卸しをして、並べて、その中でテーマとして良さそうなものを選びました。

基本的には経験に根ざせば根ざすほど独自性が出せるのですが、業務内容は話せないものがたくさんありますし、業務外でもすべてをあけすけにはできないので、悩みます。

発表の流れを作る

テーマを元にして、ざっくり文字で発表の流れを書いてみます。

  • 自然な流れになっているか、結論ありきの強引な流れになっていないか
  • 聴いている人が途中で飽きないか
  • 根拠となるデータがあるか

などなどを気にしつつレジュメみたいな感じにまとめます。

雑にスライドに起こす

前段で作った流れを元に、見た目を気にせずスライドを作成していきます。
文字だけを各スライドに配置していく感じ。

スライドをブラッシュアップする

雑な状態のスライドを磨き上げていきます。
権利関係のチェックも忘れないようにします(著作権とかそういうの)。

このフェーズはほとんど私ではなく社内の別部門の方にやっていただきました。ありがとうございます。
普段の会社経由ではない登壇では自分でやっています。

発表原稿を用意する(特に時間配分を気にしておく)

スライドを作り上げる過程と並行して、本番の発表原稿を用意します。

原稿がなくてもいい具合に喋れる方もいるのだとは思います。資料の内容が自分の中にすべて叩き込まれていれば、それが叶うのかもしれません。
ただ、私はそれが無理なため、発表原稿を用意します。

また、発表原稿には時間配分もかなり細かく書いています。

スライドが10枚、発表時間も10分であれば、1枚1分みたいな感じで進めることもできるのですが、今回の場合はスライドは59枚で発表時間は45分でした。

時間配分をきっちり決めておかないと、かなり焦ってしまいます。
最初に時間を使いすぎると後半が大変なことになる。
話しているときって、体内時計が狂いまくるんですよね。

なので、発表原稿には

  • 各章毎の発表時間
  • ページめくりタイミング
  • 長いページの場合はページでの発表時間

も合わせて書いておきます。

また、技育祭の場合は、Zoom上で視聴者が質問や意見をチャットにリアルタイムに書けるため、それもできる限り拾いたい。
ですので元々、時間はやや余るように計画しておきました。

原稿を抜粋すると下記のような感じです。

(会社を読み上げて)そうそうたる会社の方々が登壇していて、そこに入れていただけてしかも一番上に名前があって、順番に深い意味はないと思いますけど、なんにせよ恐縮です。

===ページめくり(ここまで2分 14:09)

で、一回出ると、なんか、他からも誘いが来たりして、毎年何かしら登壇させていただいています。

時間については

  • その章や項目単体で何分かかるか
  • スケジュール通りに登壇が開始した場合に何時時点でそこまで到達しているか

を合わせて書いています。
予定していたペースに対して早いか遅いかも随時わかるようにしないと話していて進行が難しいので。

練習

通しで読み上げるということを事前にやります。

発表環境確認

今回はZoomでしたので

  • PCにインストールしているアプリのアップデート状況
  • チャット上でいただいたコメントがスライドショーの状態でどのように見えるか

は確認しておきました。

あと、発表中にアプリがクラッシュする可能性もゼロではないので、ブラウザ版でも同様の準備をしておきました。

発表する

あとはやるのみ。
開き直ります。

感謝

発表中にZoomでいただいたたくさんのコメントも、そして、SNSでのコメントも、本当に心の支えになりましたし、今後もなり続けます。感謝申し上げます。

下記のような投稿には、こちらこそ「ありがとうございます」と「勉強になりました」を伝えたい。

最後に

これまでに私がどういった登壇をしてきたかをQiitaに書いたことがないので、せっかくの機会なので自己紹介がてら、ここ数年の対外的登壇について一部抜粋して共有まで。

毎年なにかしら登壇の機会をいただけているのは本当にありがたいことです。
私で力になれるイベントがあれば、ぜひご連絡ください(宣伝)。

発表でも言いましたが、こういう一つ一つが、次の繋がりを生んでいくと考えています。

私の発表が皆様の未来に1bitでも役立ちますように。

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