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ITエンジニアにおけるアウトプットの種類と生まれるメリット

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Supershipの名畑です。ザ・ファブルは原作めちゃ面白いからアニメ化でさらに多くの方に知っていただきたいですね。映画もありましたし、すでにかなり幅広い人気とは知りつつも。

はじめに

アウトプットは重要だ」という意見を私はよく口にします。
同時に「アウトプットは重要だ」という意見をよく耳にし目にします。

自らの考えの棚卸しをしておくべきだと感じたので、なぜアウトプットが重要なのかを改めて整理するため、本記事ではITエンジニアにおいて

  • どのようなアウトプットの種類があるか
  • そのアウトプットがどのようなメリットを生むか

をまとめてみました。
合計10種類のアウトプットについて書き残します。

ITエンジニアと一言で示しても範囲はかなり広いです(Web、ネイティブアプリ、インフラ、セキュリティ、データベースなどなど)。
できるだけ偏らない内容の記事にはしているつもりですが、皆様の思うITエンジニアと私の思うITエンジニアに大きな隔たりがあったらすみません。

0.種類を問わない共通のメリット

種類を問わず、アウトプットという行為を通じて共通して発生するメリットというものがあると思いますので、それを先んじて箇条書きにしておきます。

  • 進学、就職、転職、案件受注のためのアピールポイント
    • アウトプットをするということは実績を得るということでもある
    • 実績は信頼に繋がる
    • アウトプットを目にした人からヘッドハンティングの声がかかるというケースも珍しくない
  • 他者からのフィードバックが得られる
  • 過去の自分を振り返る材料
    • 自らを知るための手段
    • 自分のことは自分だって実はよくわかっていない
      • アウトプットを通じて整理される
  • 思いがけない形で未来を呼んでくれる
    • ラーメンが好きだ」とつぶやき続けていればラーメン屋がコラボ企画の声をかけてくれるかもしれない
    • アウトプットの数は蒔いた種の数と言える

1.コード

Github等で公開しているかどうかに限らず、コードを書くという行為全般を指します。

  • スキルアップ
    • コードというのはもちろん量を競うものではない
    • むしろできる限り簡潔なコードで目的を達成することこそ重要ではある
    • コードを書かずに目的達成できるのが理想かもしれない
    • しかし、コードを書く技術力が高い人は、過去に書いてきたコード量が多いという実感が私にはある
  • エンジニアとしての直接的な技術アピールになる
    • コードを書く職種においては、見てもらえるコードがあるというのは実力を知ってもらう上でわかりやすい
    • OSSへの貢献は就職活動でかなりの加点要素になりやすい
    • 私は使ったことはないですが転職サービスであるFindyはGithubのコードで実力判定をしてくれるらしい

2.リリース

自分の開発物を世に出すことです。

App StoreGoogle Play ストアといった場だけではなく、WebサービスやAPI等も含みます。

自ら考え、作り、世の中に放つという行為でしか得られないものも多いと実感しています。
この一連の流れを通しで踏んでいくことは、スポットの学習とは違う経験が得られます。

  • リリースしたものを使ってもらうことの難しさを知る
    • ただ世に出すだけでは誰も見てくれないという現実と直面できる
  • 想定していなかった様々な問題を経験できる
    • 波のある負荷の発生
    • デプロイ先で発生したセキュリティインシデントへの対応
    • 販売プラットフォームでの審査落ち/リジェクト対応

3.マネタイズ

アプリを無料ではなく有料にする、ブログに広告を挿入する等、マネタイズも一つのアウトプットです。
Google AdSenseAmazonアソシエイト等、手段はいくらでもあります。

  • 会社という利益が求められる場で働いていくなら、月に100円を得るということの難しさ(あるいは簡単さ)を経験した社員は貴重
    • 私たちの目に触れるようなサービスは大半がマネタイズをしている
  • お金を得る手段の引き出しが増える
    • なんだかんだ人生においてお金の余裕は心の余裕である

4.情報発信

ブログ、書籍、Youtubeでの動画やSpeaker Deckを用いてのスライドといった情報発信はアウトプットの代表的な方法です。
技術書典への出展や、社内・社外を問わずインタビューを受けるようなケースもこれに含まれます。

  • 発信するためには自らの頭にある情報を発信できる形に落とし込むわけですが、その行為を通じて考えが整理される
  • 構成力、文章力、デザイン力が磨かれる
  • 未来の自分が過去を忘れて困ったときに見返すものにもなる

5.登壇

上述の情報発信に記載したメリットに加え、勉強会等への登壇だからこそ得られるものも多いと考えます。
PyConRubyKaigiDroidKaigiのような大規模なイベント以外にもいくらでも機会が存在しますし、自分で立ち上げることだってできます。

  • 発表スキルが身につく
  • 自らが関わるもの(会社やプロダクト)について、直接的に宣伝する場となる
  • 運営の人たちを含め、交流の機会となる
    • 1人の人間にできることは限られるので、人間関係が広がるというのは大きな成果である
  • 登壇の経験をすると次の登壇への声がかかりやすい
  • 登壇に慣れることで次の登壇への心理的ハードルが下がる

6.運営

組織の立ち上げやイベントの開催だけではなく、学校のサークル活動等もも含まれます。
技育博に参加した際には、エンジニア団体というものが数多く存在しているのだと実感しました。

  • 運営経験はマネジメントスキルの醸成にも繋がる
    • 学校にせよ会社にせよあるいは日常生活にせよ、社会で生きるということの多くは人と人の繋がりである
  • 登壇よりさらに人間関係の広がりを生むケースが多い

7.SNS

ITに直接的な関係はなくとも、ただただ日常を毎日投稿するみたいな日常的な使い方でも、メリットを生むケースは少なくないと思います。

  • 先述しましたが、人間関係の広がりは役に立つ
  • SNSでフォロワーを増やしておくと、広く情報を伝達させたいときに有利
    • SNSは良くも悪くも増幅器となる

8.支援

支援というと少し堅すぎるかもしれませんが、コードレビュー等、自らの知見を他者に役立てる行為の積み重ねです。
フォロー、アドバイス、サポート。
目に見えづらいものが多いですが確実に残ります。

  • 誰かの力になるという行為は巡り巡って自らを支えてくれる
  • 倫理的な話に実益を結びつけすぎるのは個人的には好きではないが、リファレンスチェックこれだけ普及している現代社会においては周囲との関係値の重要度が増しているかもしれない

9.免許・資格

免許(法的な縛りのあるもの)はともかく、資格(法的な縛りのないもの)は保持していなくても物事を進められるケースが多いですが、自らの能力の証明以外にもメリットはあると考えています。

  • 体系的知識習得
    • 知識の抜け漏れを防ぐ手段となる
    • 情報処理技術者試験の取得を通じて得た知識は個人的にかなり自分を支えてくれている
  • モチベーション維持
    • 資格を取得するという目標が成長のモチベーションになる
    • TOEICのようなスコアが出るものも同様
    • 資格ではないですがAtCoderも近いかもしれない

10.学歴・職歴

経歴がものを言うケースはかなり多いと思います。
経歴のみで判断されてしまうケースも少なくないでしょう。

  • 進路の選択肢を広げる
    • 学歴については進学要件、就職要件、ビザの取得要件として当たり前に登場する
    • 明文化されていなくとも、キャリアアップは職歴に左右される部分が大きい
  • インターンやハッカソンも一種の歴である

最後に

行動というのはメリットがあるからと行うものではなく、もっと根源的なものであるべきとは思います。

多くの場合において、人を助けるのはいつか自分が助けてもらうためではないでしょう。
人脈を広げるためにと友達の顔をする人間は私は好きにはなれません。

ただ、頭の片隅にアウトプットの種類を置いておくことは未来の選択肢を広げるとも思うのです。

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