概要
Kindle本(Windows版)をPDFに変換する。
理由は1)公式Kindleソフトが非常に使いにくい。2)コピペの回数制限とサイズ制限が厳しすぎ。の2点を回避するため。
基本、CalibreでKindle KFXファイルをPDFに変換【2025年更新版】に沿った手順
この文書は個人的メモ(特にバージョン)の位置付け。
1)Kindleをインストールする
- バージョン:KindleForPC-installer-2.3.70840.exe
- Kindle公式アプリ
- 自動アップデートを無効にしておく
- 実験用に1冊ダウンロードしておく
2)Calibreをインストールする
- バージョン:calibre-64bit-8.5.0.msi
- 電子書籍の管理・閲覧・変換アプリ。このアプリ上でフォーマット変換を実行する
3)DeDRM_toolsをインストールする
- バージョン:v10.0.9 (RC1 for 10.1.0)
- Calibre用のプラグイン
- Kindle本の暗号を解除する
- インストール手順
4)KFX Inputをインストールする
- バージョン:20250519
- Calibre用のプラグイン
- KFXフォーマット(Kindle本フォーマット)を扱えるようにする
- インストール手順(同上)
- バージョンアップすると通知してくれる
5)Calibreに「本を追加」する
- Calibreを再起動
- 左上アイコン「本を追加」からKindle本(拡張子azw)を開く
6)「本を変換」する
- Calibre上で変換する本を選択
- 左上アイコン「本を変換」をクリック
- 変換画面が表示されるので左上の「入力形式」がKFXであることを確認(自動設定)
- 同画面の右上にある「出力形式」をPDFに変更
- 右下の「OK」をクリック
- これでフォーマット変換されPDFファイルが出力される
ここまでの手順でPDFへの変換はひとまず達成。以後は設定・チューニング
コミック系など画像のみから構成されるKindle本の変換手順については
別記事Kindle本(コミック系)を画像zipに完璧に変換するに記載しました。
7)設定
余白が広く取られることへの対策
中身が画像だけのKindle本を前提。デフォルトだと余白が大きく取られるので対策。
- ページ設定→出力プロファイル
- 「タブレット」に設定(画面のリサイズを行わない)
- 縦横比が歪む場合は元書籍の大きさ(A5とか)に合わせる
- ページ設定→入力プロファイル
- 「Kindle」を選択
- 「余白」を全て0に設定
- 出力オプション→PDF出力
- 「出力プロファイルに設定された紙面サイズを使用」にチェック
- 「ページのマージン」を全て0に設定
- 「表紙の縦横比を維持」にチェック
フォント
他
参考)
- Dealing with Kindle ebooks in calibre :Kindle→PDF変換の議論スレ
- [Conversion Plugin] KFX Input :KFX Inputの配布スレ
- DeDRM_tools :DeDRM_pluginの配布リポジトリ