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RubyKaigi2024参加記(sponsored by pixiv学生支援)

Last updated at Posted at 2024-05-29

RubyKaigi2024参加記(sponsored by pixiv学生支援)

こんにちは!
早いもので2024年もそろそろ1/3が終わり、今年の後半に差し掛かりそうな時期になってきましたね。
オンラインの大学に通う25卒の情報系学部学生のなじゃと申します。
この度、ご縁がありpixivさんの学生支援でRubyKaigiに参加することができたので、その経験を共有することを目的にこの参加記を書いています。

Not Technical記事です。

想定読者👇

  • pixivのRubyKaigi学生支援に興味がある方
  • RubyKaigiに初参加してみようとしている方

目次

参加のきっかけ

私がRubyKaigi&pixivさんの学生支援に参加したきっかけは、エンジニア学生の友達からの紹介でした。
というのも、私がハッカソンなど経由で知り合った複数人の友人が前年のpixivさんの学生支援でRubyKaigiに参加しており、そこでの体験が最高だったと教えてくれました。
加えて、ちょうど教えてもらった時期が募集時期と重なっていたので興味をもち、すぐさま応募したのが、参加のきっかけです。
また、Ruby歴に関しては少し前まで2ヵ月間のインターンでRuby(Ruby on Rails)でのアプリ開発関わっていたのみで、ほぼ初心者の状態でした。

RubyKaigiとは

RubyKaigi(ルビーかいぎ)とは、日本で開催されているRubyコミュニティ主催のオブジェクト指向プログラミング言語Rubyに関する年次イベントである。名称は過去何度か変遷しており、2013年からは通称であったRubyKaigiが正式名称として用いられている

👆引用:RubyKaigi - Wikipedia

上記のwikiの内容の通りなのですが、他の一般的なTechカンファレンスとの違いは下記の点だと思っています。

  • 規模感(Ruby公式&日本最大級)
  • 日本人や日本語のセッションも多い
  • 言語のカンファレンスなので、低レイヤーの深い話が多め

image.png

pixivの学生支援とは

pixivさんが行っている学生を対象にした支援制度で、支援を受けてRubyKaigiに参加することができます。

参加特典:

RubyKaigi 参加チケット
RubyKaigi 中の宿泊費
ピクシブ社員とカンファレンス参加
ピクシブ社員との交流(ランチ会・懇親会等)

つまり、交通費の用意だけでRubyKaigiに参加することができるのです!

(2024年の)pixivの学生支援についての詳細(引用元):https://inside.pixiv.blog/2024/03/04/153000

私のRubyKaigiの過ごし方

基本的な情報は上記の通りです。
ここから、私のRubyKaigiの過ごし方について共有していきます。
技術的な詳細については、後日Youtubeなどでセッションの内容が公開されると思うので、そちらを見てもらうことにして、RubyKaigiを通じてどんなことができたかの自分の経験について重点的に書いていきます。

1日目

  1. pixivの方々&同じ学生支援の学生と初対面(記念撮影)
  2. 石田さんのKeynote講演&RubyKaigiスタート
  3. 昼休憩にpixivの社員さん数人と、同じ学生で昼ご飯。
  4. 合間の休憩時間などにブースを企業ブースをまわる
  5. OfficialのAfter partyに参加

1日目の印象に残ったのは「最初の石田さんの基調講演」と「RubyKaigiの登壇者やコミッターとの距離感」の2点です。

「石田さんの基調講演」

「Writing Weird Code」というタイトルのプレゼンテーションでした。
Rubyを使ってのQuine(クワイン)が題材の講演だったのですが、視覚的、コードの内容、講演の内容のすべての面でとても衝撃的な内容の一時間でした。
そして、この内容はRubyについて深い知識がなくても凄さが伝わる内容だと思います。
なので、Youtubeなどで公開された後にはぜひ一度は見てほしいです。
こんなプログラミングの世界があるんだと衝撃をうけると感じます。
公開された資料:https://drive.google.com/file/d/1Dkx15u_5UAGoFqJHCeAuj2FXS-z_U7EE/view

「RubyKaigiの登壇者やコミッターとの距離感」

RubyKaigiはRubyの公式イベントなので、Rubyの開発者やコミッターが多く参加しています。
また、普通に会場を歩いていたり、RubyKaigi参加者対象のイベントによく参加していたりするので、気軽に話しかけることができます!
実際、私も初日の終わりには公式のAfter partyがあったのですが、そこにRubyの父であるMatzと会って話すことができました。

After partyのMatzの投稿(真ん中私です😅)👇

2日目

  1. WilliamsさんのKeynoteからRubyKaigi2日目スタート
  2. 昼休憩には株式会社SMSさんの同じく学生支援&pixivの学生支援のメンバーでランチ
  3. 合間の休憩時間などにブースを企業ブースを回りスタンプラリー
  4. ちゅらデータ(株)さん主催のRuby Kaigi参加者対象のDrink upに参加
  5. 多種多様なメンバーで飲みへ(SMSの学生支援や人事の方、また他の企業のエンジニアや人事の方...etc)

2日目の印象に残ったことは「最後のLT」と「参加者との交流」の2点です。

「最後のLT」

まず、LTに関しては約一時間で11人の発表者が制限時間の5分で「Lightning Talk」をするモノでした。
"Ruby"に関するものという縛りのみで、様々な内容のLTが行われました。
RubyKaigiの普通のセッションは言語寄りの内容が多く、プログラミング言語に関する深い知識がないと理解するのが難しいものがかなり多かったです。
しかし、このLTではあまりRubyやプログラミング言語に関する知識がなくても理解できるような内容が多く、普段の開発などでも活用できるような内容も多かったです。
また、Rubyに限らずプログラミング全体で活用できるような内容も多かったので、LTはとても面白かったです。
具体的には、下記のようなものがありました。(自分の記憶に残っているものを抜粋)

  • Creative Coding:芸術的なものを創作するプログラミング
  • rubocop-daemon:rubucopの実行速度効率化
  • omochi:テスト自動作成
  • akainaa:ボトルネック可視化など

「参加者との交流」

2日目は1日を通して、たくさんの参加者との方と交流することができました。
具体的には下記の感じです。

  • スタープラリーを周りながらのブースの方との雑談
  • 昼に他の企業の学生支援の人とランチ
  • ちゅらデータさんのDrink up
  • RubyKaigi参加者でのその後の飲み会 & 締めステーキ

またRubyKaigi参加者は、けっこうの割合で普段はWeb系の開発の仕事でしている方が多いので、普段どんなことをしているかなどの話をフランクにたくさんすることができました。

ちゅらデータ主催のDrink up で出された豚の丸焼き🐽👇

20240518_153430.jpg

RubyKaigi参加者との飲み会👇

締めステーキ👇🥩

3日目

  1. Ruby Committers and the WorldからRubyKaigi3日目スタート
  2. 昼休憩はpixiv社員さん&ROUTE06(ルートシックス)の方と昼ご飯
  3. 様々な発表を聴く&休憩時間などはブースをまわる
  4. MatzのClosing
  5. 深夜までRubyKaigi関係のイベントに参加

3日目の印象に残ったことは「MatzのClosing」と「最終日の豪華なイベントたち」の2点です。

「MatzのClosing」

内容としては、Rubyのこれまでの概歴、そして現在、今後の展望について知ることができました。
これまでセッションで聞いてきた様々な内容の点と点が繋がって線になっていくような感覚で様々な話が入ってくるのはとても新鮮でした。
また、これからの展望など聞きながら、今まで講演で見てきたコミッターの方々がそれを実装していくことを考え、とてもワクワクすることができました。

「豪華なイベント」

株式会社movさん主催で、国際通りの「のれん街」を貸切っての約1000人ほどのRubyKaigiの参加者が参加する豪華なイベントでした。
ケータリングスタイルでの美味しい食事と飲み物&そして最終日の締めということで、お祭りのような雰囲気で楽しむことができました。
また、ここでも様々なRubyistのかたと色々なことを話すことができました。
そして、その後には今回学生支援で連れて行ってくれたpixivさんが主催のRuby Music Mixinに参加しました。
そこでは、今までのイベントは全く違った雰囲気の楽しい時間を過ごすことができ、とても最高でした♪

Matzのクロージング👇

のれん街👇

Ruby Music Mixiin👇

RubyKaigiを通じて経験できたこと

私はRubyKaigiを通じて「ソフトウェア開発の新しい刺激」と「様々な交流」という2つのとても貴重な経験が出来ました。

ソフトウェア開発の新しい刺激

普段インターンシップなどでバックエンドエンジニアとしてWeb開発に携わっています。
しかし、業務自体は楽しいのですが、似たような領域の開発ばかりになってしまっていると感じています。
そんな中、RubyKaigiでの様々な低レイヤー中心のセッションを通じて、普段の業務とは違う領域(パーサ、メモリ管理、クリエーティブ・コーディング、型ヒントの裏側、並列や並行処理 ...etc)のたくさんの面白い話を聞き、たくさんの刺激を受けました。
また、今年の始めに読んだ「Be an Engineer, Not a Frameworker: Navigating the Web Development Landscape」を思い出し、RubyKaigiで扱ったような多種多様なファンダメンタルな領域に興味を持ち理解していくことで、これからの時代の変化にも適用できる本当の意味でのエンジニアに近づけるのではと思いました。
なので、今回のRubyKaigiを通じてパーサーなどについて興味が湧いたので、コンパイラ関するところを勉強し、簡易的なコンパイラの実装に個人的に取り組んでみたいと考えています。

様々な交流

約3日間のRubyKaigiを通じて、様々なバックグラウンドの違う方々とたくさん交流することができまた。
具体的には、エンジニア歴、Ruby歴、国籍の違い、普段取り組んでいる領域の違いなど、様々な違いがある方々と交流することができました。
そんな多種多様な方々と、多種多様な話をしたり、聞けたりしたのはとても貴重な経験でした。
また、多種多様なメンバーではあるものも、みんな口をそろえてRubyのコミュニティーは最高であるということを言っていました。
具体的には、Rubyのコミュニティーは優しい人が多く、コミュニティー内の分断もなく最高の環境だということを言っていました。
なので、このような最高なコミュニティーを肌で感じられたのもとても良い経験になりました。

おわりに

百聞は一見に如かずです。
今回、自分がこの投稿に書いたことはRubyKaigiについての概要であり、ここには入りきらないRubyKaigiの良さを実際に参加すると感じることができると思います。
なので、少しでも面白そうと思った方は、ぜひ次回のRubyKaigiに参加してみることをおススメします👍

また、最後になりましたがこのような機会を提供してくれたpixivの皆様とRubyKaigiの主催してくださった皆様にBig Thanks🙏

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