マクロウイルスとは
マクロウイルスとは主にExelやWordなどのオフィスソフトに搭載されている、定型的な繰り返しの作業を効率化するような機能であるマクロ機能を悪用して感染・増殖するウイルスです。ファイルの形式がオフィスのファイルと似ているため、ウイルスだと疑わずにクリックした人が悪意のあるスクリプトを実行してしまうことで感染してしまいます。また、ソフトウェア本来の機能であるマクロ機能を利用しているため、ウイルスとして一律に排除するのが困難という特徴を持ちます。
事例
マクロウイルスは自己増殖機能によって、感染者のアドレス帳から自動でウイルスを添付したメールを送信します。メールを受信した側は知り合いからのメールなので警戒せずにファイルを開いてしまい感染してしまいます。そしてその人のアドレス帳から他の人へウイルスメールを送るという繰り返しが起こって、マクロウイルスは拡大していきました。
対策
前述したようにマクロウイルスはソフトウェア本来の機能を利用している為、ウイルスと認識されずウイルス対策ソフトをすり抜けてしまうこともあります。したがってマクロウイルスに感染しないために一番確実な手段は、添付ファイル付きメールを簡単には開かないということです。たとえ仲の良い知人からのメールであってもファイルが添付されている際はマクロウイルスを警戒しましょう。
最後に
90年代から2000年代に流行ったマクロウイルスですが、最近でもマクロウイルスを知らない世代で感染する人がいるようです。ウイルスに対する知識は重要だと感じました。