はじめに

Next.js の App Router を使っていると、
動的ルート（例: /schools/[id]）で以下のようなエラーに遭遇することがあります。

Error: used params.id. params should be awaited before using its properties.

このエラーの原因は、Next.js の新しい仕様で params が Promise になることがあるため です。
本記事では エラーの原因と、その解決方法 について解説します。

原因

Next.js 15.1.6 以降の App Router では、動的ルートの params が非同期（Promise になる場合がある） 仕様になりました。
そのため、以下のように params.id に直接アクセスするとエラー になります。

間違ったコード例

`params.id` に直接アクセスするとエラー

export default async function Page({ params }: { params: { id: string } }) {
  const id = params.id; // ❌ ここでエラーが発生する可能性あり！

  const data = await fetchData(id);
  return <div>{data.name}</div>;
}

params は Promise かもしれないので、params.id にすぐアクセスするとエラーになります。

対処

解決策は await を使って params を解決してから使うことです。

修正後のコード例
✅ await を使って params を取得

export default async function Page(props: { params: Promise<{ id: string }> }) {
  const resolvedParams = await props.params; // ✅ `params` を `await` してから使う
  const id = resolvedParams.id;

  const data = await fetchData(id);
  return <div>{data.name}</div>;
}

これで params.id が未解決のまま参照されることがなくなり、エラーが解消されます！

追記

Vercelでデプロイを実行したところ、params を await する際の ESLint エラーが発生しデプロイに失敗しました。
具体的には、params: { id: string } の型が Promise の可能性を考慮していないため、型エラーが発生していました。

エラー例 (Vercelデプロイ時)

ams: { id: string; }; children: ReactNode; }' does not satisfy the constraint 'LayoutProps'.
Types of property 'params' are incompatible.
Type '{ id: string; }' is missing the following properties from type 'Promise<any>': then, catch, finally, [Symbol.toStringTag]

修正

ESLint のエラーを防ぐために、型を Promise<{ id: string }> に変更します。
こうすることで、ESLint に「params が Promise である可能性がある」と明示でき、エラーを防ぐことができます。