はじめに
2019年9月25日〜27日に中国の杭州で行われた、Alibaba Cloudの一年で一番大きいカンファレンスに参加してきました。
ちなみに今年はAlibaba Group20周年、Alibaba Cloud10周年の節目となっています。
なお、Alibaba CloudにはMVPという制度があり、私もその一人です。
今回のApsara Conferenceに合わせて、MVP限定イベントが開催されたのでそちらの方にも参加してきました。
Alibaba Cloud MVP Global Summit(2019/9/24)
会場入り口付近

当日参加予定のMVPの写真が掲載

司会進行は中国語と英語

セッションは中国語

MVP Award

余談ですが、闭门会に書いてある下記の言葉はいいですね。なんとなく自分が表彰されたのも納得してしまいました。
平凡人做非凡事
Ordinary People Do Extraordinary Things
食事
Global Summit後は、Alibabaの社員用食堂みたいなところで食事をしました。
この時は写真を撮り忘れてしまいましたが、また別の日にも食堂行ったので、その写真を代わりに載せておきます。
Apsara Conference(2019/9/25~27)
入口

ちなみにDingTalkは、Alibabaの作っているグループウェアのようなものです。
企業などで使われることを想定して、チャット、メール、カレンダー、勤怠管理、タスク管理などが盛り込まれています。
Apsara Campus

- A館・・・主に大きめなセッションが開催
- B館・・・主に展示
- C館・・・主に展示
- D1館・・・主に小さめのセッションが開催
- D2館・・・主に小さめのセッションが開催
- E館・・・食堂
- G・・・音楽祭の会場




参加者数

- 中国大陸:45892人
- 中国香港:594人
- アメリカ:484人
- 日本:212人
- シンガポール:175人
北京や上海でなく、杭州といった土地でこれだけの数が集まるのは中々すごいのではないでしょうか。
自動販売機

飲食
食堂で弁当やピザ、小籠包などが売られているのは見ました。
キオスクくらいの小さな店舗やKFCでも買えます。
飲み物も食べ物も持ち込み可なので、そこらへんに座って食べてる人も多かったです。
セッション
基本的にはほぼ全て中国語でセッションです。
メイン会議室で行われるようなセッションに関しては、音声レシーバーによる英語の同時通訳が付いたり、別室で英語で放送されていました。
メイン会議室の方で行われたのは派手なのが多そうですが、私はサブ会場的なところばかり行ってみました。
現場で聴講したものについて、いくつか簡単に紹介してみます。
政府のAlibaba Cloud利用


云栖时间(APSARA TIME)



天猫精灵などの音声AIについて。
最近の進化について語り、今後より多く使われるようになるだろうと言っています。
以前よりも前後の文脈を理解できるようになってきたとのこと。

OracleやSQL Serverなどが既に存在し、成熟した産業であるのになぜ自分たちで開発したのか。
伝統的なデータベースは全てアメリカのものであり、中国は使用しているだけだったというところから始まります。
云计算和自主创新是中国数据库产业最大大机会
クラウドコンピューティングと自主開発は中国のデータベース産業において最大の機会
模范意味着缺乏核心竞争力
缺乏核心竞争力导致没有试验田
没有试验田只能继续模仿
模倣は核心的な競争力の欠如を意味し、
核心的な競争力の欠如は、テストフィールドの欠如を引き起こし、
テストフィールドの欠如は、ただ模倣を続けることしかできない
インターネット時代のデータベース開発の価値
- 自主開発し、国外の専用ハードウェア・ソフトウェアへの依存から脱却
- エンタープライズ用の分散アーキテクチャで多くのデータを処理できる
- コストパフォーマンスが伝統的なデータベースよりも圧倒的に良くなる
OceanBaseの歴史的なチャンス
- 天の利・・・インターネットとビッグデータの時代、クラウドコンピューティングの成長
- 地の利・・・Alibabaには利用できるケースが多い、11月11日の負荷
- 人の利・・・Alibabaの戦略、優秀な人材
OceanBaseの利用状況
- MySQLと完全互換性があり、Oracleと部分的な互換性がある
- Alipay、中国建設銀行を含む様々な銀行・保険・証券会社で利用されている。
Chaos Blade
Chaos Monkyなどの他のカオスエンジニアリングツールとの比較
Flink
WeiboによるとFlinkはStormやSparkよりも優れている
Talk Show
事前申し込みが必要なんですが、割と早く定員締め切りとなっていました。(無料というのもあると思いますが)
ポスターがたくさん貼られていたり、人気あったんだと思います。
屋外ディスプレイでも放送されていたので、少しだけ見てみましたが、プログラマーがプロダクトマネージャーをディスったりとか、プログラマーの彼氏彼女はどうかとか、そんな内容を面白おかしく話してみました。
ストリーミング
セッションはストリーミングで見ることができますが、英語音声で見れるのはやはり一部となっています。
展示
Alibabaの展示
China Gateway
中国国内と海外のネットワークに関する問題は、海外の人だけではなく、中国国内の人も気にするようですね。
天猫精灵(TMALL GENIE)
最近ドラえもんとコラボしているっぽいのを売っているせいか、ドラえもんがおいてありました。

パートナーの展示
NVIDIA
日本でも見るような海外メーカーの展示も多くありました。
色々
グッズ販売


Product Discussion


Alibaba Cloudの各プロダクト担当の方とMVPでディスカッションをしました。
各国のクラウド市場の特性や、機能の要望など。
Music Festival

感想
初めての海外カンファレンス参加でしたが、英語と中国語の重要性を再確認する数日でした。
思ったよりも混合云(ハイブリッドクラウド)や专有云・私有云(プライベートクラウド)といったキーワードが多かったのも印象的でした。
またAI活用の可能性も大いに感じられました。
5Gというキーワードも多くありました。