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上流工程を後で取り戻すにはどれほどのことをすればよいのか

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0. きっかけ

後から参入したプロジェクトで仕事を進めていくうちに、自分が入るより前の工程での検討不足やミスを洗い出すことをまずしないとやっていけない、ということが何度かありました。前工程のツケを押しつけられたように感じ、ツケを取り戻す分だけ作業が増えて面倒に思うこともしばしば。そんなわけで、前工程で手抜きを取り戻すのにどのくらいコストがかかるのか、ちょっと調べてみました。

1. Error Cost Escalation Through the Project Life Cycle

いかにもそれっぽいタイトルの論文がありました。
http://ntrs.nasa.gov/archive/nasa/casi.ntrs.nasa.gov/20100036670.pdf

超ななめ読みですが、三つの尺度で、要件定義を1とした場合、それをテストで取り戻すのが、21倍、61~78倍、28倍、のようです。

要件定義で1時間分さぼったのをテスト工程でとりかえそうとしたら、3人日(1人日=8h)はみておく必要があるということでしょうか・・・

2. THE SOFTWARE ECONOMICS OF LATE BUG FIXES:

バグ修正を後回しにすることの経済という感じでしょうか。
http://www.wsrcg.com/PDFs/Software-Economics.pdf

システムテストを1とした場合、要件定義が50~75という図になっていますね。

3. むしろITパスポートの問題になってる

「システム開発における、エラーを検出した時期とその不具合の修正にかかる対応費用の関係を最も適切に示したグラフはどれか。」

比率がどのくらいはともかく、後にいくほど増えるというのは常識として持っておきなさいということでしょうか。

4. そういえば、テストの仕事はしばしば新人にまわされているような...

この業界、テストやドキュメント作成が新人の仕事みたいな話はよく聞きますね。それは、上流工程の責任をうやむやにして、無垢な新人に??...

5. もっと知らないとやばい!!

弱肉強食、撃たなければ撃たれる、ような業界だとこの頃感じていましたが。もっと仕組みをおさえなければ。

参考サイト

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