勉強しながらのメモ代わり
Bluetoothとは
近距離無線通信規格の1つ。従来の有線接続(USBやLANケーブルなど)を無線化することを目的として始まった規格。v4.0以降2つの無線方式(BR/EDR, LE)が存在する。
BR/EDRとLE
どちらも2.4GHzを使うが、変調方式やチャネル数など異なるため、物理的な互換性はない。
- Basic Rate/Enhanced Data Rate (BR/EDR)
- Basic Rate (BR): v1.0からの無線方式。2.4GHzの帯域を1MHz間隔、79のチャネルに分割し、0.625msec毎に周波数を変更して通信する。変調方式はGFSK。転送速度は約1Mbps。
- Enhanced Data Rate (EDR): v2.0+EDRで追加された無線方式。基本的にはBRと同じ周波数チャネルを使用するが、変調方式をπ/4DQPSK、8DPSに変更して高速化を実現。転送速度は約3Mbps。
- Low Energy (LE)
- v4.0で追加された無線方式。その名の通り、省電力を意識している。BR/EDRと異なり、2.4GHzの帯域を2MHz間隔に分割して使用する。変調方式はGFSK。転送速度は1MBps。v5.0で2Mbpsと、1Mbps転送に誤り訂正を加えることで125Kbpsと500Kbpsのモードが追加。
Bluetoothスペック
Bluetoothのセキュリティ
用語集
用語 | 説明 |
---|---|
Basic Rate/Enchanced Data Rate (BR/EDR) | v4.0より前から存在する方式のBluetooth無線。通称はBluetooth Classic。 |
Low Energy (LE) | v4.0に追加された省電力方式のBluetooth無線のこと。 |
ACL | Bluetooth無線通信のうち、通常のデータ転送に使用するリンク。 |
SCO | Bluetooth無線通信のうち、主にHFPの音声転送に使用するリンク。 |
Master (Device) | 基本的にはACLを接続した側のBTデバイス。BR/EDRの場合はACL接続後、ロールチェンジによってMasterとSlaveが逆転する場合がある。LEの場合はロールチェンジは発生しない。 |
Slave (Device) | 基本的にはACLを接続される側のBTデバイス。 |
メモ
- Basic Rate (BR)
- 1.0から存在するBluetooth無線
- 転送速度は1Mbps
- Enhanced Data Rate (EDR)
- 2.0+EDRから登場
- 転送速度は3Mbps
- スペック上、BRとEDRをまとめてBR/EDRという
- 一般的にはBluetooth Classicなどとも
- 4.0以降のバージョンでもBR/EDRは存在する
- BT5以降、BR/EDRはなかったことになりかけてる
- Low Energy (LE)
- 4.0から登場したBluetooh無線
- 転送速度は1Mbps
- 5.0では2Mbpsモードが追加
- BR/EDRとの物理的な互換性はない
note
Bluetooth 4.0 以降の場合、BR/EDR のみ対応している機器、LE のみに対応している機器、
BR/EDR と LE の両方に対応している機器が存在する。
note 2
BT5 では「転送速度2倍!」を売りにしているが、実際に早くなったのは LE のみ。
BR/EDR が早くなったわけじゃないので、例えば BT5 対応の BTオーディオ 機器が
BR/EDR の A2DP を使っている場合、4.x 以前の帯域より広くなってより高音質に
なっているわけじゃない。