はじめに

前回、カスタマイズスペシャリストの勉強を兼ねてSlack通知プラグインを作成してみました。
しかし、通知されたレコードが本当に確認されたのか不明なままでした。
そこで、kintoneで簡単な「足跡」機能を作成してみました。

コード

customize.js

(function () {
  'use strict';

  kintone.events.on('app.record.detail.show', function (event) {
    const record = event.record;
    const loginUser = kintone.getLoginUser();
    const existUsers = record.足跡.value;
    const codes = [];

    // 足跡に登録済みユーザーのコードを配列に格納する
    existUsers.forEach(user => {
      codes.push(user.code);
    });

    // ログインユーザーが足跡に未登録の場合
    if (codes.indexOf(loginUser.code) === -1) {
      // 足跡に追加する
      existUsers.push({ 'code': loginUser.code });
      const putParams = {
        'app': kintone.app.getId(),
        'id': record.レコード番号.value,
        'record': {
          '足跡': {
            'value': existUsers,
          }
        },
      };
      // レコードを更新する
      kintone.api(kintone.api.url('/k/v1/record.json', true), 'PUT', putParams, (resp) => {
        // 成功したので再読込みする
        location.reload();
      }, (error) => {
        console.log(error);
      });
    }
  });

  kintone.events.on(['app.record.create.show', 'app.record.edit.show'], function (event) {
    const record = event.record;
    // レコード再利用の場合
    if (event.reuse === true) {
      // 足跡を初期化する
      record.足跡.value = [];
    }
    // 足跡を非活性にする
    record.足跡.disabled = true;
    return event;
  });

})();

使い方

対象のアプリに「ユーザー選択」フィールドを追加します。
フィールドコードは「足跡」にします。

次にコード（customize.js）を対象のアプリにアップロードします。
「アプリを更新」を忘れずに行います。
アップロードの仕方はこちらを参考にしてください。

動作確認

対象のアプリでレコード登録を行います。
※この例ではkintoneアプリストアの「商談報告書」を利用しています。

必要な情報を入力して、保存すると「足跡」にログインユーザー（N.N）が登録されます。
※JSカスタマイズで作成者を「足跡」に残さない対応も可能です。

次に別のユーザー（VIP1）でログインして先程のレコードを閲覧します。

「足跡」を確認すると、閲覧したユーザー（VIP1）が「足跡」に追加されます。

ポイント
同じユーザーで再閲覧しても「足跡」には登録されません。

注意
~~レコードコピーには対応できていません。~~
コードを修正しました。再利用は event.reuse で判断するようです。