はじめに
Azure ではシリアルコンソールを利用してシングルユーザモードになれたりする のだが、ブートメッセージが出てこなかったため、原因と対策を考える
事象
過去に作ったCentOS 7.3 を利用して発生。シリアルコンソールを繋ぎながら再起動してもブートメッセージの画面が出てこない。
下記は最新の CentOS 7.5 をマーケットプレイスから作成して同じ操作をして出てくる画面
原因
/boot/grub2/grub.cfg を比較すると、新しいマシンの方にいくつか古い方に見られない行があった。
# sdiff grub.cfg_cent75 grub.cfg_cent73
(中略)
serial --speed=115200 --unit=0 --word=8 --parity=no --stop=1 | terminal_output console
terminal_input serial console <
terminal_output serial console <
(後略)
以下のサイトによると、シリアルデバイスのイニシャライズができていなかったから...?
https://www.gnu.org/software/grub/manual/grub/grub.html#serial
CentOS 7.3 でもシリアルコンソール自体はできるが、起動時にブートメッセージを表示するにはこの行が必要なのかもしれない。
serial --speed=115200 --unit=0 --word=8 --parity=no --stop=1
対策
当該行を grub.cfg に追記したら無事にブートメッセージが表示されるようになった。
参考になれば幸いです。