記事の背景
個人的な備忘です。
正確な情報についてはAWS公式ドキュメントをご覧ください。
「EBSを追加でアタッチしたのに使えません!」
と言う質問に対する必要な操作の流れをまとめる
→ (そんな初歩的な質問が..!?)の方はここから先に進まなくて大丈夫です。
同じ疑問を持った方は冒頭のドキュメントを参照ください。
前提
AWSのAmazon EC2(OS:Windows Server 2025)において、ルートボリュームに加えて
Dドライブ用にEBSがアタッチされている状態であること
(割り当てるドライブはなんでもOK)
利用したAMI:Microsoft Windows Server 2025 Full Locale English AMI provided by Amazon
ami-0f2b7d16d1c8c53d0
※所有者amazonのパブリックイメージを使う
言語設定は英語だよ
結果
【After】
EC2に追加でアタッチしたEBSがDドライブとしてマウントされていること
AWSコンソール(EC2)上では変化していないこと
※すでに事前状態で対象のEC2に対してEBSをアタッチしているため
手順
1 EC2(Windows Server)へRDP接続
【STEP2】Disk Management でボリュームを初期化・フォーマット
Windowsキー + R → diskmgmt.msc と入力 → Disk Management を起動
「Initialize Disk(ディスクの初期化)」というダイアログが表示されたら:
GPT(GUID Partition Table) を選択 → OK
新しいディスク上で「Unallocated(未割り当て)」領域を右クリック → 「New Simple Volume...(新しいシンプル ボリューム)」を選択
ウィザードに従い:
Assign the following drive letter:D
File System:NTFS
Volume Label:任意
「Finish」で完了
【STEP3】確認
エクスプローラーからもDドライブに新規ボリュームがマウントされていることを確認
Windows環境での疑問をQ&Aで整理(ChatGPTより生成)
Q1. 「マウント(mount)」って何ですか?
A. ディスクをOSに接続して、使えるようにすることです。
マウントとは、ストレージ(ディスク)をOSのファイルシステムに接続すること。
Windowsであれば、「C: や D: ドライブとして認識・操作できるようにする作業」です。
たとえ話:
- EBSは「外付けHDD(箱)」のようなもの。
- マウントは「その箱をパソコンにUSBで接続し、認識させる作業」です。
マウントされていないEBSは、OSにとっては「謎の物体」状態です。
Q2. EBSを「アタッチ(Attach)」しただけでは使えないのはなぜ?
A. OSはアタッチされたEBSをすぐには使えないからです。
「Attach」は、EC2という物理マシンにEBSを“つなぐ”だけの操作です。
ただしOS(WindowsやLinux)から見ると、それはまだ「未初期化の生ディスク」。
▶ EC2(OS)側で必要な作業:
- Initialize(初期化):パーティションテーブル(例:GPT)を作る
- Format(フォーマット):NTFS(Windows)やext4(Linux)でフォーマット
- Mount(マウント):ドライブ文字(D:など)やマウントポイントを割り当て
これらを経て、ようやくファイルの読み書きが可能になります。
Q3. Windowsの場合、なぜRDPでログインして操作しないといけないの?
A. Windowsのディスク操作はOS内部でしか完結できないからです。
EBSをWindows EC2に追加した場合、以下の操作をOSの中(GUIやPowerShell)で実施する必要があります:
- ディスクの初期化(Initialize)
- パーティションの作成
- フォーマット(NTFS)
- ドライブ文字(例:D:)の割り当て
AWSコンソールではこれらは制御できません。
そのため、RDPでのログイン操作が必要になります。
Q4. AWSマネジメントコンソールだけで完結させる方法はないの?
💬 A. コンソールだけでは完結しませんが、「User Data」を使えば自動化は可能です。
Linuxでは /etc/fstab
や user-data
を使って自動マウントができます。
Windowsでも、PowerShellスクリプトを「User data」に組み込むことで、RDPせずに初期化・フォーマット・マウントまで自動化できます。
Q5. 実際にUser Dataで自動マウントするには?
例:追加したEBS(xvdf
)をDドライブとしてマウントするスクリプト
<powershell>
# xvdf を対象にディスクを探す
$disk = Get-Disk | Where-Object { $_.PartitionStyle -eq 'RAW' }
# 初期化(GPT)→ 新しいパーティション作成 → フォーマット(NTFS)→ Dドライブ割当
if ($disk) {
Initialize-Disk -Number $disk.Number -PartitionStyle GPT -PassThru |
New-Partition -UseMaximumSize -DriveLetter D |
Format-Volume -FileSystem NTFS -NewFileSystemLabel "DataDisk" -Confirm:$false
}
</powershell>
課金防止のためEC2やEBS、スナップショットは不要であれば削除しましょう。
以上!