Mateとは
Gnome2からフォークされたデスクトップ環境です。
ちなみに、読み方は「マテ」(マテ茶とかの「マテ」)が正しいらしいです。
インストール
EPELリポジトリの追加
$ sudo yum install epel-release.noarch
/etc/yum.confの設定
/etc/yum.confに「group_package_types=default,mandatory」がなかったら追加します。
$ sudo sh -c 'echo group_package_types=default,mandatory >> /etc/yum.conf'
「mandatory(強制的)とdefault(標準)をインストールする」という意味らしい。
Mateのインストール
$ sudo yum --enablerepo=epel groupinstall "X Window system"
$ sudo yum --enablerepo=epel groupinstall "MATE Desktop"
X Window systemは、CentOSを最小インストールした人以外は、すでにインストールされていると思います。
Mateの起動設定
$ echo "exec mate-session" > $HOME/.xinitrc
$ startx
普段はCLIで、必要な時だけGUIを使う方は、上記のようにstartxコマンドでMateを起動する、でよいと思います。
GUIログインに変更したい場合はランレベルを5に変更して再起動します。
$ sudo systemctl set-default graphical.target
$ reboot
再起動後、GUIのログイン画面が表示されるはずです。
日本語設定
日本語フォントのインストール
$ sudo yum install vlgothic-*
$ sudo yum install ipa-gothic-fonts ipa-mincho-fonts ipa-pgothic-fonts ipa-pmincho-fonts
あえて日本語フォントをインストールしなくても、文字化けせずに表示されると思います。
日本語入力
ibus-kkcのインストール
$ sudo yum groupinstall -y "Input Methods"
$HOME/.xinitrcの追加設定
$ cat $HOME/.xinitrc
export GTK_IM_MODULE=ibus
export XMODIFIERS=@im=ibus
export QT_IM_MODULE=ibus
ibus-daemon -drx
exec mate-session
GUIでログインする人は、環境変数(exportしている行)を$HOME/.bashrcに書きましょう。
$HOME/.xinitrcはstartxでGUIを起動するときしか読まれないっぽい。
あと実験していませんが、CentOSでibus-mozcをインストールする場合は、fedoraのrpmファイルを取得する方法が一番確実っぽいです。
CentOS7のランレベルの切り替え
ランレベル1(CLIシングルユーザモード)
$ sudo sytemctl set-default rescue.target
ランレベル3(CLIマルチユーザモード)
$ sudo systemctl set-default multi-user.target
ランレベル5(GUIマルチユーザモード)
$ sudo systemctl set-default graphical.target
ランレベル5(GUIログイン時)のibus daemonの自動起動設定
GUIでログインした時の、ibus daemonの自動起動設定がわからなかったので、「自動起動するアプリ」で逃げました。
システム ⇒ コントロールセンター ⇒ 自動起動するアプリ
に、下記の内容で自動的に起動するプログラムを追加すると、GUIログイン時にibus daemonが起動してくれるようになります。
設定項目 | 設定値 |
---|---|
名前 | ibus daemon |
コマンド | ibus-daemon -rdx |
説明 | start ibus daemon |
コマンドだけ正しく入力されていれば、名前と説明は適当(空でも可)でよいと思います。