はじめに
Pythonには、他のプログラミング言語にはないfor-else構文があります。
本記事では、for-else構文の基本的な使い方と具体例を紹介します。
1. for-else構文とは?
for-else構文は、Python特有のループ構文です。
通常のforループに加えて、elseブロックを追加することで、ループが正常に完了した場合にのみ実行されるコードを指定することができます。
2. for-else構文の基本的な使い方
for-else構文の基本形は以下の通りです。
for item in iterable:
# ループ内の処理
else:
# ループが正常に完了した場合の処理
forループが正常に完了するとelseブロックが実行されます。
break文でループが途中で終了した場合、elseブロックは実行されません。
3. for-else構文の具体例
例1:ループ内で特定の条件が満たされた場合
以下の例では、リスト内に特定の値が存在するかをチェックし、見つかった場合にbreakでループを終了します。
見つからなかった場合にelseブロックが実行されます。
numbers = [1, 2, 3, 4, 5]
target = 3
for num in numbers:
print(f"Checking number: {num}")
if num == target:
print(f"{target} found!")
break
else:
print(f"{target} not found!")
出力例:
Checking number: 1
Checking number: 2
Checking number: 3
3 found!
例2: ループが正常に完了した場合の処理
以下の例では、リスト内のすべての値をチェックし、特定の条件を満たさない場合にelseブロックが実行されます。
numbers = [1, 2, 3, 4, 5]
target = 6
for num in numbers:
print(f"Checking number: {num}")
if num == target:
print(f"{target} found!")
break
else:
print(f"{target} not found!")
出力例:
Checking number: 1
Checking number: 2
Checking number: 3
Checking number: 4
Checking number: 5
6 not found!
4. for-else構文の注意点
- elseブロックは、forループがbreak文で中断されずに完了した場合にのみ実行されます。
- elseブロックは、ループ内のすべての要素を処理した後に実行されるため、ループが一度も実行されなかった場合でも実行されます。
5. まとめ
Pythonのfor-else構文は、特定の条件に基づいてループの後に実行される処理を簡潔に記述するための便利な構文です。
今後のコードにぜひ活用してみてください。