EC-CUBE コミュニティマネージャーの梶原です。
EC-CUBE Advent Calendar 2022 ラスト(25日目)は、毎年恒例となりました、今年2022年の振り返りをしたいと思います。
引き続きコロナ禍ですが、少しずつリアルの繋がりやイベントも戻ってきた1年でしたね。
EC-CUBEでも約2年半ぶりとなるリアルイベントを実施できて、改めてコミュニティの楽しさやすばらしさを感じる1年になったと思います。
W杯の印象が強い今年でしたが、改めて振り返ってみると冬のオリンピックも今年だったらしいですね。
なんだか今年は長い1年だった気がします。
まあ、そういうことで、ここからEC-CUBEの1年を振り返りをしていきますので、皆様もご一緒にこの1年を是非振り返ってみてくださいませ。
2021年12月末
2022年を振り返っていく前に、昨年2021年12月末でとても重要なページを公開しましたので、先にそちらを紹介させてください。
こちら「EC-CUBEのセキュリティへの取り組み」ページです。
2019年12月に経産省からEC-CUBEのセキュリティに関する注意喚起が発表されましたが、EC-CUBEではそれ以前よりセキュリティ向上に力を入れています。(EC-CUBE店舗様に危険な設置方法や既存脆弱性への対応の重要性を広く知っていただくためにとても重要な注意喚起だったと思います。)
2019年以降もセキュリティ向上へに向け、
1.セキュアなアプリケーション開発
2.利用環境をセキュアに保つ取り組み
3.EC-CUBE関係者全員のセキュリティリテラシーの向上
といった大きく3つの指針に従った取り組みを実施してきており、その詳細をまとめたページになっています。
2022年もこちらの指針に従いセキュリティ対応を行っていますので、まず紹介させていただきました。
ちなみに、まだ2022年の振返りに入っていないのに、このペースで大丈夫か心配しながら書いてます。。。
2022年1月~3月
EC-CUBEは単なるECサイト制作だけではなく事業の変革に、つまり DX(Digital Transformation) の中心として使ってほしいこと、そのために必要なのは更なる開発者体験、つまり DX(Developer Experience) の向上、そしてこの2つのDXを支える イーシーキューブ 、そんな3つの歯車を表しています。
EC-CUBEが単なるEC構築システムから企業や事業の変革に使っていただけるプラットフォームへと変革を遂げつつあり、EC-CUBEが次のステージに入ったことを皆さまにお伝えしたのが、今年の年始のご挨拶でした。
そして2月。当時のEC-CUBE最新版 EC-CUBE4.1.2をリリースしました。
本リリースとあわせて、今のセキュリティへの取り組みや今後のセキュリティ対策についても発表がありました。
3月に入り、OSSのEC-CUBEとしてとても重要な取り組みを行いました。
それがこちら、PHP Foundationに寄付です。
EC-CUBEはOSSとしてコミュニティに支えられながら16年間成長し続けることができました。
その感謝を形にし感謝の輪を広げていくため、今までお世話になってきた同じくOSSのPHPに寄付させていただきました。
こういった感謝が感謝を呼ぶような、皆で協力し助け合いながら共により良い世界を創っていける、そんな世の中にしていく一助になれば幸いです。
さて、この1月~3月にかけては、EC-CUBEの良さを多くの方にしっていただけるよう、事例紹介やインタビュー記事の掲載も頑張って行いましたので、紹介させてください。
EC-CUBEらしい、無限のカスタマイズ性や、EC-CUBEを使って事業変革、もしくはどこにもない新しい取り組みを行った事例が盛りだくさんです。
是非、EC-CUBEの沢山の魅力的な事例やインタビューをご覧いただきたいですね。
2022年4月~6月
4月にまず発信したのは、以下のアドフープという、ECサイト制作会社のマッチングサービスです。
これまで、どこの制作会社にWeb制作を頼んだら良いか分からないというお声を沢山いただいていました。そのお声にお応えするため、親会社であるイルグルムのサービスを活用して、ECサイト制作に特化したマッチングサービスを始めました。
今、2022年の12月では参加しているWeb制作会社も多くなり、より良いマッチングができるようになっています。サイトを成長させていくためには、共創するパートナーがとても重要です。是非アドフープをご活用いただきたいです。
続いて5月。
Google主催の開発者向けのイベントGoogle I/O 2022でEC-CUBEの開発事例が紹介されました。
紹介されたのは、EC-CUBEのSite Kitプラグインで、Google公式のWordPressプラグイン「Site Kit by Google」を参考に開発し、世界中のCMSの中でも先駆けて提供を開始したものです。
こういった形で世界に注目されるような場で紹介いただけたことはとても光栄なことだと思いますし、今後も国内にとどまらず、世界に向けてチャレンジを続けていきたいと思います。
よろしければ、動画もご覧ください。(まあ、紹介は短めですけどねw)
2022年7月~12月
さあ、ここからは一気に駆け抜けたいと思います。
面倒になったからではありません。けっして。
この7月からのメインはEC-CUBEの最新版EC-CUBE4.2のリリースです。
そして、そのリリースのイベントとして、EC-CUBE初のバグバウンティと、2年半ぶりのリアルイベントでもあったEC-CUBE4.2リリースパーティも実施しました。
そんな流れで紹介していきます。
** EC-CUBE4.2バグバウンティ **
2022年7月~8月にかけて、EC-CUBE初となるバグバウンティを実施しました。
夏+バグハンター+EC-CUBE を掛け合わせた、なかなかいい感じのクリエイティブになったかなと思います。
本バグバウンティは、脆弱性を見つけて報酬をもらうという一般的なバグバウンティとは異なり、
・不具合報告
・不具合修正
・脆弱性報告
の3つが対象となり、それぞれポイント制にして、順位を競ってもらう形にしました。
せっかくのイベントですし、参加してワクワクすること、お祭り感というか、オリンピック感というか。そんなことも感じていただけながら盛り上がればいいなと思って企画しました。
また、当社だけではなく、EC-CUBE4.2のクオリティとセキュリティを最高の形でリリースするという目的に協賛いただける企業を募りました。
結果、55名の方々にバグハンターとしてご参加いただき、30社もの企業様にご協賛をいただき開催することができました。多くの方々に支えていただき、EC-CUBE4.2は最高のバージョンになったのではないかと思います。
ご協賛企業のおかげで、賞金額も、1位42万円と貢献いただいたバグハンターの方にしっかり還元できたのではないかと思います。
多くのバグハンター、多くの協賛企業のおかげで、最高のクオリティとセキュリティが強化されたバージョンをリリースすることができました。
そんなコミュニティの力を結集したEC-CUBE4.2の汗と涙の結晶を是非見てださい。
過去一レベルの長さのリリースノートになりましたよ。
そして、2年半ぶりのリアルイベント、EC-CUBE4.2リリースパーティも実施することができました。
盛大に皆で、EC-CUBE4.2のリリースを祝い、そして、久々のリアルでのコミュニケーションができ、EC-CUBEのコミュニティの温かさや楽しさ等感じることができました。
そんなEC-CUBE4.2リリースの全容を知ることができるサイトも是非ご覧ください。
というところで、無事EC-CUBE4.2をリリースすることができました。
そして、今12月になり、EC-CUBEの機能追加のための、決済を含めたプラグインも200件を超え、EC-CUBEの最新版を使っていただく環境も整った状態になりました。
最後に
以上が2022年、EC-CUBEの1年間の振り返りです。
振り返ってみると、セキュリティ向上に始まり、EC-CUBE4.2もセキュリティを含めたクオリティ向上というところで、更に安心して、使っていただきやすいEC-CUBEに進化した、そんな1年だったと思います。
また、コミュニティの力を結集しEC-CUBEのリリースやイベントを開催できたことも、コロナ禍始まってからなかなかできていなかったことなので、改めてコミュニティのすばらしさを感じた1年でもありました。
来年も、コミュニティの方々と共創しながら、EC-CUBEは更なる飛躍の年になるよう、尽力してまいりたいと思います。
そして来年もアドベントカレンダーの最終日に素晴らしい1年だった、と言えるよう、共に頑張っていきましょう。
それでは、また来年の12月25日に!