プライベート・アドレス
ネットワーク機器はクラスフルアドレッシン
グを前提に作られていることが多く、ネット
ワークに接続しないからといってビット数や
番号を適当につけていいというわけではない。
そのため、そういったIPアドレスをネットワ
ーク・デバイス、特にルータは、マルチキャ
スト用アドレスと認識する。
インターネットに接続しないLAN、WANや直
接接続しない内部ネットワーク(NATを使っ
てインターネットと接続するLANのこと)は
プライベートIPアドレスを使う。
クラス | 第1オクテット | 第2オクテット | 第3オクテット | 第4オクテット |
---|---|---|---|---|
A | ネットワーク番号 | ホスト番号 | ||
B | ネットワーク番号 | ホスト番号 | ||
C | ネットワーク番号 | ホスト番号 | ||
D | マルチキャスト用 | |||
E | 研究用 | |||
[Table23-01:プライベートアドレス]
プライベートIPアドレスは合計273個存在し、
プライベート用に予約されているため、NIC
に割り振らない。
プライベートIPは、インターネットに接続し
ない環境で使われるアドレスで、万が一イン
ターネットと接続できる状況になってもルー
タがインターネット上に流さないように止め
る。
小さなネットワーク
論理アドレスは階層型であり、これが大きな
メリット性を持つ。仮に大規模ネットワーク
を構築するとなった場合、例えば、800万人
のホスト番号を割り振るとなった場合、大規
模ネットワークを小規模ネットワークに分割
することで管理しやすくする。これをサブネ
ットワークという。
サブネットサブネットワーク
サブネットワークに分割するため、IPアドレ
スの内、ホスト番号のビットを、サブネット
番号とホスト番号に分割する。
上記のようにIPアドレスをサブネットワーク
に分割可能。ネットワーク番号はNICより割
り振られた番号なため変更できないが、ホス
ト番号はネットワークの管理者が独断で調整
できる。
第1オクテット | 第2オクテット | 第3オクテット | 第4オクテット | サブネットの数 | 各サブネットのホストの数 | |
---|---|---|---|---|---|---|
サブネット | ホスト | |||||
11000000 | 10101000 | 01100100 | - | 00000000 | 0個 | 254個 |
0 | 0000000 | 2個 | 126個 | |||
00 | 000000 | 4個 | 62個 | |||
000 | 00000 | 8個 | 30個 | |||
0000 | 0000 | 16個 | 14個 | |||
00000 | 000 | 32個 | 6個 | |||
000000 | 00 | 64個 | 2個 | |||
0000000 | 0 | 128個 | 0個 | |||
00000000 | - | 256個 | 0個 |
[Table23-02:クラスCアドレスのサブネット化]
見てわかる通り、ホスト1ビット残っている
のに、ホスト数0となっているのは、ネット
ワークアドレスとブロードキャストアドレス
が存在するため。
つまり、ネットワーク内の管理者によって定
義されていたとしても前回のルールは適応さ
れる。(ネットワークアドレスとブロードキャ
ストアドレス)
サブネットマスク
どのネットワークに属しているかは経路選
択の際に非常に重要なこと。
ルータはネットワークアドレスを元に経路
選択をする。つまり、IPアドレスのどこま
でがネットワークを表すかはインターネッ
トワークでとても重要なこと。
現状、クラス・サブネットワーク、ネット
ワーク番号が区切りとして存在するが、サ
ブネットワークは管理者によって決められ
るため、属人化している。
つまり、ルータは確定された情報を得にく
い。だから、サブネットを使用する際、サ
ブネットマスクをIPアドレスと同時に表記
する必要がある。
「255.255.252.0」がサブネットマスクと呼
ばれ、つまり、ネットワーク番号とサブネ
ット番号のビットがすべて1、ホスト番号を
0にしたものがサブネットマスク。
参照URL:
3分間ネットワーキング