こんにちは。
ALJの江口と申します。
公開しているWebサーバーのアクセス解析は、解析に応じていくつか選択肢があると思いますが、今回はmatomoを取り上げてみたいと思います。
matomoのインストールでもProxmoxは便利
matomoのインストールはそれほど難しくないと思いますが、インストール方法を調べたり、DBをインストールしたり、その辺を面倒に思う人もいると思います。私もその一人です。
Proxmoxを使うと、matomoのlxcのテンプレートが準備されているため、サクッと立ち上げることが可能です。
Proxmox のlxcに慣れていない方は戸惑うかもしれませんが、turnkeyというプロジェクトがあり、上記でインスタンスを作成すると、以下の内容で一気に立ち上がります。
・debian12
・Apache2
・php
・matomo
・MariaDB
・そのたもろもろ
matomoをどこに立てるべきか
matomoでアクセス解析する場合は、大きく分けて以下の2通りあります。
- アクセスログを利用する
- JavaScriptにコードを埋め込む
アクセスログを利用する場合は、ログを定期的に転送する仕組みが必用です。ただし、一般的なアクセス解析はこの手法が多いと思いますので、違和感はないと思います。matomoの場合、アクセスログを読み込むpythonプログラムが準備されており、一般的なログフォーマットであれば簡単に読み込むことが可能です。
一方、アクセスログから取得できる情報は、JavaScriptによる方法より情報量が少なく、また、バッチ処理になるためリアルタイム性が低いというデメリットがあります。
JavaScriptをコードに埋め込む方法は、サイト管理者であれば、コードを追加するだけなので通常のメンテナンスの範囲で実行可能だと思います。ただし、JavaScriptなので、閲覧者のブラウザで実行されるため、そこから到達可能な場所にmatomoサーバーを立てる必要があります。
アクセス解析のために一つ公開サーバーを準備するか悩ましい
matomoは非常に高機能ですが、それなりにリソースを必用とします。ハイスペックなサーバーとまでは言わないまでも、最低レベルのVPSのインスタンスだと少々不安です。そこで検討したいのは、CloudFlare Tunnelで公開する方法です。
オンプレミスの強みを生かし、比較的強力なインスタンスもオンプレミスなら検討できるでしょう。
ProxmoxやCloudFlareを使うと、一昔前では難易度が高かったことも、簡単に構築できるようになってきました。
当然、運用する際はセキュリティ面などに配慮する必要があり、検討する項目はまだまだありますが、今回の記事が設計の参考になれば幸いです。
以上です。